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パリ五輪閉幕…2040年オリンピック「ドイツ開催を」、統一50周年の節目に

カタールW杯で握手をかわすドイツ代表のムココ(右)と日本代表の板倉滉。 (Photo by Stuart Franklin/Getty Images)

ドイツの大衆紙『ビルド』が提唱。

 パリ・オリンピックは日本時間8月12日、閉会式を行い全日程を終えた。日本は金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の計45個を獲得。サッカーは男女ともにベスト8敗退を喫した。

 ドイツで最も多く読まれているタブロイドの大衆紙『ビルド』はこのパリ五輪閉幕に際し、東西統一から50周年となる2040年、オリンピックのドイツ開催を提唱した。

 同メディアは「サッカーの欧州選手権(ドイツEURO2024)、パリ・オリンピックと、この夏のスポーツはとても素晴らしかった! こうして終わってしまうのは残念だ」と嘆き、「私たちは再びそれを体験できた。スポーツほど人々を結びつけるものはない。国境を越えて、そして国内でも」として、「1974年、1988年、2006年、2024年と定期的にサッカーのホスト国としては開催してきた。そろそろ1972年以来となる、オリンピックとパラリンピックを開催する時が来たのではないか」と、2040年の五輪招致を主張した。

 ドイツでの2006年ワールドカップ(W杯)開催には“皇帝”フランツ・ベッケンバウアー氏が尽力した。一方、ドイツ人であるIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス バッハ会長は来年、任期満了に伴う退任を表明している。彼を招致活動に参加させるべきだろうとも提言する。

 そして「ベルリンでも、ミュンヘンでも、ハンブルクでも……。統一から50年、オリンピックの炎がドイツで、そして私たちの心を燃え上がらせることを願っている」と期待を寄せている。

 ドイツは、サッカーの国際大会・イベントの招致には熱心で積極的だ。ただ都市開催となるオリンピック開催には、むしろ後ろ向きだった。

 これまでベルリンが2024年を含め過去に数度、ハンブルクも24年に向けて、五輪招致に動いた時期があった。しかし環境面や財政面への懸念があり、さらには地元の盛り上がりをいまいちで、むしろ住民から反発を招いて頓挫してきた。

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 今後の五輪は既存施設を一時的に活用するなど、コストをかけずに開催されていく方式もより検討されていきそうだ。パリ五輪の盛り上がりに刺激を受けて、あのベルリンの壁が崩壊された1990年から50周年、ドイツでのオリンピック開催に向けて、団結する時が来るのだろうか。

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