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松本人志さん、文春と「水面下で和解へ話し合いか」。弁論手続き延期で、細野弁護士「その可能性が高い」

松本人志さん。(Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

元裁判官の立場から、ユーチューブチャンネルで詳しく解説、「今は殴り合いを止めている状態」。

 性加害疑惑の虚偽の報道をしたとして週刊誌などに対し名誉棄損による慰謝料を請求したダウンタウンの松本人志さんの民事訴訟で、8月19日、弁護士の細野敦さんが自身のユーチューブチャンネル『細野弁護士チャンネル』で、動画「【新事実】水面下での和解 松本人志裁判 謎の延期の理由に迫る」を公開し、「憶測であるが」としたうえで、経緯や現在の状況を踏まえると、両者は一旦“殴り合い”をやめていて、和解に向けた話し合いを行っている可能性があると解説した。

 被害者とされるA子さんと以前からつながりのあるX弁護士について、松本さん側の弁護士が調査を行ったことなどが明らかになり、先月には“場外乱闘”が勃発した。

 そうしたなか、8月14日に予定されていた第2回弁論手続きが延期になった。

 果たして、こうした延期はよくあるのか? 元裁判官でもある細野氏は次のように疑問を持ったという。

「普通はないです。8月14日は週刊文春側が、記事は真実だった、あるいは記事の真実相当性があると立証する順番だった期日になります。その期日が延期になりました。当事者の申し立てがあっても裁判所は延期を認めません。それがなくなったことの意味は、結構重要な意味があると思われます」

 しかも、新たな期日が「追って指定」となった。つまり次回の日程が定まらず「延期」という状況になった。

「ということは、週刊文春側が真実性、あるいは真実相当性の主張をしない状態が続いています。週刊文春側と松本人志さん側で、これは憶測になりますが、水面下で和解への話し合いが続けられている状況かと思います」

 現在の客観的な状況を踏まえると、そのように一旦、鉾が収められ、話し合いが行われているのではないかと見ていた。

「裁判が延期され、次の期日が定まっていないということは普通あり得ません。(先月は両者弁護士による場外乱闘もあったが)文春側が裁判の本質のところで主張しないとおかしい。それがないということは何かしらのキッカケがあり、両者で話し合いが進んでいる状態ではないかと思います」

 そのように次回日程が指定されずにいるのは「あり得ない」という。裁判所が職権で期日を取り消し、「次の日程は追って指定」となっているのは、ファイティングポーズをとってきた両者だが、「いま殴り合いをやめている状態」ということだ。

「週刊文春側が真実性や真実相当性を立証しようとすると、取返しがつかないと言いましょうか、あとに戻れなくなってしまうので、ある意味、文春側にとっても、松本人志さん側にとっても、裁判の初期段階で、お互いに傷つかない状態で話し合う最後のチャンスでもあり、(次回の日程未定は)話し合いが行われているということだと思います」

 ただ、決裂すれば再び裁判に戻ることになる。それでも推察では、近いうちに話し合いで決着する可能性が高まっているのではないかと見ていた。

「話し合いが進んでいる、場合によっては、話し合いで決着する可能性が高いのではないでしょうか」

 どのような決着になるかは細野氏も予想できないという。女性側との話し合いの可能性もある。いずれにせよ、早ければここから約2か月以内で、何かしらの展開が待っているのではないか――と見ていた。

 この細野氏の動画では、専門家の立場として、背景などを整理して詳しく解説している。

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 一方、一部報道では、文春側はすでに裁判所に新たな証拠を提出しているといい、示談には応じていないとも伝えていた。

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