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リバプールのスロット監督が遠藤航の重要性を強調も、当面「控え」と解釈できるニュアンス

遠藤航。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

基本は若手を引き伸ばしたい意向、31歳の遠藤は競争を促す存在に。

 イングランド・プレミアリーグのリバプールFCのアルネ・スロット監督(Arne Slot)が8月26日、ブレントフォード戦後の記者会見で、91分から最後の交代カードとして起用したサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF遠藤航(Wataru ENDO)について、センターハーフの競争を促していくうえでも重要な選手であると強調した。ただ、若手の力を引き上げる存在とも語っていて、基本的には当面「控え」の立ち位置が続きそうだ。 

 プレミアリーグ開幕2連勝。しかもブレントフォード戦は2-0とシャットアウトし、内容的にも快勝と言えた。ボランチは22歳のオランダ代表ライアン・フラーフェンベルフと25歳のアルゼンチン代表アレクシス・マック・アリスターが組み、トップ下に23歳のハンガリー代表ソボスライ・ドミニクが先発出場し、この2試合を通じて連係も高めている。

「選手自身に何か問題があるわけではなく、 競争は常についてくるもの。我々には良いミッドフィルダーがたくさんいる。彼には良い競争相手がいて、今日は3人のMFがいいパフォーマンスを見せた。彼だけの問題ではないんだ」

 そのように遠藤について語るスロット監督は続けれ、「シーズン中、ワタ(遠藤)は私たちにとって重要な存在になる。なぜなら、私たちは彼ら全員を必要としているからだ」と強調した。

「私はこのチームにいる全員を信頼しています。本当にいいチームを引き継いだし、若い選手も多いチームです。私たちはただ、彼らとともにできる限りハードワークし、彼らを信頼するだけです。この信頼を得ていることを証明してくれました」

 ホーム初陣のリードした場面で遠藤を起用し、チームはしっかり2-0の無失点勝利を成し遂げた。遠藤は短時間ではあったものの、まず与えられたミッションを忠実にこなして、新指揮官の信頼を掴んだ。

 スロット監督が言う通り、これからはUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)やカップ戦との連戦も始まり、遠藤の起用も増えていきそうだ。ただし、裏返せば、基本的には当面は“控え”と言っているようでもある。

 リバプールは、レアル・ソシエダのマルティン・スビメンディへオファーを出したものの、今夏の獲得は失敗に終わった。そのなかで31歳の遠藤は、プロキャリアの中でも限られている(昨季何度かあったが)ベンチメンバーという状況を、どのように受け止めるのか。

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 半年後、再びリバプールの『6番論争』は勃発するか!? あるいはその間に再び遠藤がポジションを掴み取るのだろうか。

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