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浦和レッズは「J1屈指のビックリクラブ」!?

解任された浦和のヘグモ監督(右)と西野努前SD(左)。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

まさかの監督交代劇。ビッククラブも驚きの連続。

 J1リーグの浦和レッズは8月27日、ペア=マティアス・ヘグモ監督の解任と、マチェイ・スコルジャ前監督の復帰を発表した。スコルジャ監督の労働許可がおりるまでは、池田伸康コーチが暫定的に指揮を執る。今週末31日には国立競技場で首位のFC町田ゼルビアと対戦する。

 最近リーグ5試合で勝利がなかったものの、直近の鹿島アントラーズ戦(△0-0)は最後までタフに攻め続け、豪雨により前半終了時点で中止になった川崎フロンターレ戦(〇1-0で折り返し)は主導権を握って数多くのチャンスを作り出していった。

 限られた戦力のなか、若手が軸となっていく転換期にあり、内容的にも進歩が見られた。何より低迷しているとはいえ力のある川崎に手応えを得ていた。それだけに、このタイミングでの監督交代劇はさすがに驚きだった。

 そんななか、SNSのエックス(旧ツイッター)で話題になっているのが「浦和レッズはJ1屈指のビックリクラブ」というフレーズだ。

 昨年クラブワールドカップ(クラブW杯)に出場した際、FIFA公式サイトが「リーグ優勝は1回しかしていないが、アジアは3回制覇しているという珍しい実績のクラブだ」と、その”不思議さ”を強調していたのは記憶に新しい。

 そして2024シーズン、4年半で4回目の監督交代劇が起きた。キャプテンを務めてきた酒井宏樹、新たに主将に就任したばかりの伊藤敦樹、アレクサンダー・ショルツ、オラ・ソルバッケンら主力11人中7人が抜けていき、明らかに戦力ダウンしているなか、ノルウェー代表も率いた経験のあるヘグモ監督が後傾だったチームを前傾への転換作業を進めていった。そのちょうど過渡期での監督交代に「味方も驚いている」という状況だ。

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 エックスでは「J1屈指のビックリクラブ」をはじめ、「世界屈指のビックリクラブ」「日本一のビックリクラブ」など、ついに監督人事でも“まさか”が起きた予想もつかないサプライズの連続に、ビッククラブも驚くような称号がつけられている。

 復帰したスコルジャ監督のもと、今度こそ、結果で驚かせたい。

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