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本田圭佑が指導者ライセンス問題で久々吠える「『ライセンスを取れ』の声 取らねー。要らねー。興味ねー」

本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

W杯アジア最終予選の波乱を受けて、「準備はできている。ただし、監督でね」と投稿したところ…。

 元サッカー日本代表の本田圭佑(Keisuke HONDA)が9月8日、指導者ライセンス制度について、久々に吠えた。

 本田は2日前、ワールドカップアジア最終予選・第1戦の結果を踏まえて、SNSのエックス(@kskgroup2017)で、「なんという予選ラウンドだ…ワールドカップに出場したいなら、準備はできているよ」と英語でポスト。「ただし、監督でね」と続けた。

 とはいえ、本田は指導者ライセンスを持っていない。実質的な監督を務めたカンボジア代表時代も肩書は「ゼネラルマネジャー」としてチームと接してきた。

 そして今回、38歳になったレフティは「『ライセンスを取れ』の声 取らねー。要らねー。興味ねー」と叫び、「取りたい人だけ取ればいいし、任意にするべき。もうライセンス制度はほとんど機能してない。ただ長年変わってないルールなだけ」と主張し、次のように続けた。

「サッカー界から離れない世界のレジェンドたちがルールを変えるより、従って取るほうが合理的だから、結果いつまでもルールが変わらない。ただ日本だけじゃなく、外でもこの話をしてると深く考えたことがある人がいなかっただけなんだなということが分かってきた」

 そしてヨーロッパにいても、この制度は基本的には変わらないだろうと感じたという。

「既得権益の大きさもヨーロッパを中心に知れてる印象を受けた。要するに今は大して機能してないルールを変えることが考えたことがないので、『どうしていいかわからない』ってだけの現状」

 そのため本田は今後もカンボジア時代のように、別の肩書で監督的な立場で仕事をしたい意向を示している。

「俺は正直、カンボジアのときのように実質監督としてやってくつもりなので、このルールが変わろうが変わるまいが、得も損もないが、サッカー界にとっては、皆んなが考えてる以上の機会損失は続くだろう」

 選手と指導者はあくまでも別であり、指導するための最低限の知識を得るためのカリキュラムをこなす必要がある。それが国際サッカー連盟(FIFA)の考えである。プロとしての選手経験がない者でも一流監督になった例は世界中である。

 一方、現状は例えば日本では上位ライセンスを取得するためには、クラブチームや都道府県サッカー協会からの推薦が必要なため、指導者としての資質そのものより、上司的な人物に評価されるかどうかが基準になっている(それも大切な資質の一つという意見ももちろんある)。しかも枠が限られるため、レジェンド的な人材が優先されがちである。結果的に、従順であり特色の感じられない画一的な指導者しか出てきていない弊害も起きている。

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 確かに本田のようなモチベーターであり人一倍パッションのある一匹狼タイプは、現状ではS級ライセンスまで辿り着くのが困難となっている。またトップクラブのビジネス的なカラーが濃くなり、そのあたりを整理し、もっと指導者ライセンスを広範に認めるべきではないかという声は多い。

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