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『劣等民族』発言、ホリエモン「SNS時代の蛸壺化」を問題視。「『そうだ! その通りだ!』という声の中で生きていると、外の意見が全然聞こえなくなってしまう」

堀江貴文さん。(C)SAKANOWA

ユーチューブで最近の言論への危機を語る。「僕なんか、左からも右からも攻撃されますからね」

 実業家の堀江貴文さんが9月19日、自身のユーチューブチャンネル「ホリエモンチャンネル」で、ジャーナリストの青木理さんが「自民党支持者は劣等民族」と発言し炎上を起こした問題について取り上げた。ホリエモンは「SNS時代の蛸壺化は危険。『そうだ! その通りだ!』という声の中で生きていて、外の意見が全然聞こえなくなってしまっている」と、この問題の根幹にある現在の状況について語っている。

「心で思っていてもそこでいうか!?」と堀江氏は驚く。そして「古い左翼のエリート意識というか、自分たちは頭がいいと思っている説みたいなのがある。少なくともマジョリティとは乖離し、自民党員が劣等民族なわけはないので、言い過ぎだと分からないぐらいに蛸壺化している」と、最近の言論の傾向に危険を感じ取る。

「SNS時代になり、マスメディアの影響力が相対的になくなっている。電波という巨大な資源を奪い合ってきた時代は、それぞれの牽制が効いていた。しかしネットメディアになると、見ているのも、フォローしているのも同じ思想の人たちになるので、心地よいとは思います」

「僕なんか、左からも右からも攻撃されますからね。僕は是々非々で発信しているが、叩かれまくっています」

「SNS時代の蛸壺化は危険。(彼らの投稿のコメント欄など)自民党への罵詈雑言の嵐で、とてもじゃないけれど見ていられないぐらいの内容を平気で書き込んでいる。そこで『そうだ! その通りだ!』という声の中で生きていると、外の意見が全然聞こえなくなってしまう」

 SNSを活用していると、心地よい声のみをピックアップし、多様な声や意見を受け入れにくくなる。そのように視野が狭くなってしまう状況が、この問題を引き起こしたと見ている。

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 ホリエモンは、むしろ立憲民主党の野田佳彦氏のほうが右寄りの思考でもある。逆に自民党は右寄りから左寄りまでの人材がいて、おそらく新政権でも敗れた人の政策、あるいは左寄りの政策も実行されていくと展望。「選挙に勝つための政党になっている」と、自民党の強みについても語っていた。

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