【浦和】埼スタ10年ぶり復帰の原口元気「たくさんのサポーターが良い雰囲気を作ってくれたなか、あまりにパワーがなかった。勇気もちょっと足りなかった」
浦和レッズに復帰した原口元気。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「一刻も早くピッチに立って、なんとか流れを変えたかった」
[J1 31節]浦和 – FC東京/2024年9月21日19:00/埼玉スタジアム2002
J1リーグ31節、浦和レッズはオウンゴールとハンドで与えたPKを荒木遼太郎に決められ、FC東京に0-2で敗れた。
浦和に復帰した原口元気は61分から投入され、実に3765日ぶりに埼スタのピッチに立った。しかし、なかなか流れに乗れず、状況を変えることはできなかった。
背番号『78』をつけてピッチに立った原口は「かなり難しいゲームでした。不運な形から2点入ってしまい、相手は余裕を持ってプレーしていて、僕らはホームゲームでなんとかしないと、という思いでした」と振り返った。
「かなりハイプレスを掛けに行って、それを剥がされるシーンが続きました。たとえメチャクチャ完成度の高いチームでも、この2点ビハイドの状況はかなり難しい状況だったと思います。あの2失点はかなり重かったです。だとしても、ホームゲームですし、これだけたくさんのサポーターが来て、雰囲気を作ってくれたなか、あまりにもパワーがなかったと思いました。勇気もちょっと足りなかった」
10年ぶりの“凱旋”。0-2とリードされたなか、最初はトップ下で投入され、途中からはボランチに入った。
「本当は我慢して前でチャンスを狙っていきたかったですが、僕も焦れて後ろへ下がり始めました。それもあってか、ボランチに入りました。なんとか流れを変えたかったですが、そこを変えるには至らなかったです」
また、少し”静か”なのも気になったそうだ。そして原口は自分自身への不満も口にしていた。
「何回か良いプレーはあったかもしれませんが、流れを変えられませんでした。結果も変えられませんでした。僕自身に対しても厳しい目で見ないといけないし、チームとしても、0-2で負けるのは、あまりに不甲斐ないというか……。そのあとのリアクションを含めて、あまりにも静かすぎました。パワーが足りないと思いました」
そんななかで前半からベンチ前で、原口が鼓舞する姿が見られた。
「試合前は静かでした。全体的に静かでしたが、ホームゲームなので、情熱的にプレーしたいですけれどね……。流れを変えるため一刻も早くピッチに立ちたかった。最善を尽くしましたが、それが実りませんでした。次に向けてやるしかない。練習から、また。明日もトレーニングマッチがあるので、しっかりアピールして、次に行けるようにしたいです」
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復帰後、さっそく2試合連続で途中からピッチに立った。原口を起用したマチェイ・スコルジャ監督は「必ず大きな力になる」と期待を寄せていた。