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【鹿島】ポポヴィッチ監督を電撃解任、吉岡宗重FDも退任決定「クラブの決断を尊重します」

鹿島のポポヴィッチ監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

後任は未定、「今季のマネジメントとパフォーマンスを総合的に判断した結果」。

 J1リーグの鹿島アントラーズは10月6日、ランコ・ポポヴィッチ監督との契約を解除したと発表した。ミラン・ミリッチコーチも同じく契約解除に。後任監督は決定次第発表される。クラブは解任の理由について、「今季のマネジメントとパフォーマンスを総合的に判断した結果」としている。また、強化責任者だった吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)も双方合意のうえ、契約解除に至った。

 タイトル獲得を目標にポポヴィッチ監督を招へいした鹿島だが、1週間前に、天皇杯準々決勝のヴィッセル神戸戦、リーグ湘南ベルマーレ戦で敗れて、今シーズンの無冠がほぼ確定。一方、現有戦力のなかでリーグ4位と健闘しているとも言えたが、クラブはポポヴィッチ体制に早い段階で見切りをつけた。

ポポヴィッチ監督
「偉大なアントラーズファミリーの一員として日々を過ごせたことを、誇りに思います。クラブに対する私の姿勢や愛情、情熱そして献身は、私が自分自身の家族に対して接するのと全く同じです。スタートした仕事を最後までやりきれなかったことは非常に残念ですが、クラブの決断を尊重します。ただ、クラブの大きな財産である選手たちは我々が手にしたかったもの、一緒に手にすることができなかったものを獲得できるところまで成長してくれたと思います。

 いつも意見交換をしてくれた吉岡さん、素晴らしい選手たち、支えてくれたコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、クラブスタッフ、そしていつでも我々にエネルギーと愛情を注いでくれ奮い立たせてくれたサポーターの皆さん、すべての方々に感謝の気持ちで一杯です。poštovanje(リスペクト)、アントラーズファミリー」

 吉岡宗重氏コメント
「この度、フットボールダイレクターを退任することになりました。2011シーズンから強化担当として、『すべては勝利のために』というクラブ哲学のもと取り組んできましたが、私が強化責任者に就任して以降もタイトルから遠ざかっており、皆様の期待を裏切る結果となっていることをお詫び申し上げます。

 また、ファン・サポーター、パートナー、ホームタウン・フレンドリータウン、アントラーズに関わるすべての皆様のこれまでの支えに心より感謝いたします。良い時も悪い時もチームを鼓舞し続け、自分たちの力でチームを勝たせるんだというこのクラブのサポーターの姿勢は、間違いなく選手たちの原動力になっています。

 今シーズンも残り6試合となりましたが、すべての試合に勝つために、引き続き後押しをお願い申し上げます。私はクラブを離れますが、今後のアントラーズの成功を心より願っています。本当にありがとうございました」

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 鹿島は5日、アウェーでアルビレックス新潟に4-1で勝利。リーグ7試合ぶりの白星を手中に収めていた。