【鹿島】中後雅喜監督が就任記者会見「チームのために、一歩走れるか、体を張れるか。そこに強いこだわりを植え付けたい」。就任打診のタイミングは…
残り6試合に向けて決意を示した鹿島の中後雅喜新監督。(C)SAKANOWA
初陣は10/19ホームでの福岡戦に。
J1リーグ鹿島アントラーズの新指揮官に就任した中後雅喜監督が10月9日、オンラインによる就任記者会見を行い決意を示した。
今季はランコ・ポポヴィッチ前監督のもとコーチを務めてきた。そしてアルビレックス新潟戦(〇4-0)を経て、前指揮官解任の発表があったあと、監督就任の打診を受けたという。
中後新監督は「このクラブで監督として仕事をする責任の重さを感じています。精一杯やりたいです。(監督打診を受けた際は?)今シーズン一緒に戦ってきたところもあり、非常に悩みましたが、やらなければいけないと思いました。このクラブを良くするために、今回就任させていただきました」と、これまでの経緯などを語った。
リーグ4位の成績で解任されたポポヴィッチ前監督を現場で支えてきた一人でもある。その経験を踏まえたうえで、中後監督は”鹿島らしい”スタイルをより発揮していきたいと語った。
「今までやってきた攻撃的なスタイルを引き継ぎながら、よりゴールを奪い、より失点を奪われないことが非常に大事になります。攻守両面のバランスを取れるように、そして勝利に向けて、しっかり闘えるスタイルを作っていきたいです」
オズワルド・オリヴェイラ時代に2冠、リーグ連覇(3連覇目の2009年にジェフユナイテッド千葉へ移籍)にも貢献している。今季残り6試合、中後監督はリーグ優勝をまだあきらめていないと強調した。
「一人ひとりが与えられた役割を100パーセントでやることが結果につながると感じています。与えられた役割以上のものを出して連係をとり、一致団結できると優勝できると経験して感じています。そういったことを、しっかり伝えていきたいです」
「残り6試合、まだ優勝の可能性はあり、そこに向けて1勝ずつ積み重ねていきます。とはいえ地に足をつけていかなければ結果はついてこないので、選手は一生懸命やっていますし、1日1日を積み重ねていきたいです」
そのうえで中後監督は次のように方針を示していた。
「チームのために、一歩走れれるのか、体を張れるのか、強いこだわりを植え付けなければいけない。攻撃、守備で力を発揮する選手がいて、一体となれるような形で、守備のところも、攻撃のところも統一感をもって、整理して向かっていくことが、勝つ近道だと思っています。そこをトレーニングで落とし込んでいきたいです」
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鹿島はインターナショナルマッチウィーク明けの10月19日、ホームのカシマスタジアムでアビスパ福岡と対戦する(14:00キックオフ)。このカードが、中後監督にとって采配をふるう公式戦初陣になる。