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【鹿島】安西幸輝が渾身のオーバーラップから樋口弾演出。「チュウさんを勝たせられて本当に良かった」東京Vでは中後監督とチームメイト

鹿島の安西幸輝。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「チュウさんとは現役時代に一緒にやっていたので」

[J1 35節]川崎 1–3 鹿島/2024年11月1日19:00/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 J1リーグ35節、鹿島アントラーズが知念慶、樋口雄太、三竿健斗と前半の3ゴールで、川崎フロンターレに3-1の勝利を収めた。中後雅喜監督にとっては、待望の初勝利となった。

 安西幸輝は4バックの左サイドバックとしてフル出場を果たした。圧巻は18分の渾身のオーバーラップ。ボールを奪って一気に左サイドを攻略し、鋭く勢いのあるクロスを放ち樋口雄太のハーフボレーの弾丸ゴールを引き出した。

「やりたいことが整理されてきて、チュウさんのやりたいサッカーを表現できてきたと思います。相手のラインが高かったので裏を狙いやすく、それが上手くいきました」

 29歳になったサイドバックはそのように頷き、またチーム一丸で掴めたこの1勝を喜んだ。

「若い選手が入ってきたあと体を張って失点ゼロで終えたかったですが、最後のボールロストからの失点だけは反省したいです。ただ今日はチーム全員で勝てたと思うので、若い選手を褒めてあげたいです」

 何より安西は中後監督が現役時代、東京ヴェルディでともにプレーしている。それだけに、監督としての初の勝点3をプレゼントできたことを人一倍喜んでいた。

「いまチーム全員がモチベーションを高く、競争しながらできていると思いますし、上をどんどん目指していきます。チュウさんとは現役時代に一緒にやっていたので、今日はチュウさんに勝たせてあげられて本当に良かったです」

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 安西にとっては大先輩でもあり、いろいろな意味での恩返しの白星にもなった。11月9日の名古屋グランパス戦では、ホームのサポーターにも勝利を届ける。