×

【鹿島】鬼木達監督の記者会見 一問一答「このアウェーで柏に勝ち切る。今日それが一番重要でした」

鹿島の鬼木達監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

「やられる場面はあっても『前から行こう』という姿勢を貫いたことが、得点にもつながったと思います」

[J1 5節] 柏 1–3 鹿島/2025年3月8日16:00/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ5節、鹿島アントラーズがレオ・セアラのハットトリックにより、3-1で柏レイソルとの上位対決を制した。鹿島は勝点12に伸ばして、暫定首位に浮上した。

 ホーム3連勝の勢いそのままに、今度はレオが3ゴールと爆発――。相手に決定機も作られたものの、GK早川友基のスーパーセーブも飛び出して3-1と振り切ってみせた。

 鬼木達監督は試合後の記者会見で、「アウェーではありますが、選手たちが本当に最初から最後までよく闘ってくれました。何より、この雨の中、ホームのように熱い応援をしてくれたサポーターには感謝しています。首位チーム相手に、本当に力強く戦ってくれたと思います」と、まさにアントラーズ一丸となって掴んだ勝利を喜んだ。

 選手たちの「勝ちたい」という気持ちが伝わってきたが――。その問い掛けに指揮官は頷いた。

「そこを一番に求めていました。やられる場面はあっても『前から行こう』という姿勢を貫いたことが、得点にもつながったと思います。本当に気持ちが上回った一戦でした」

 ハットトリックを達成したレオ・セアラについて、鬼木監督は「そのなかでも気持ちの見える一人。そんなに多くないチャンスをしっかり決め切る力は改めて素晴らしいと思います。まさにストライカー。ゴールで貢献してくれました。さらに守備のところでもタフにやってくれました」と称賛した。

「まだまだ、いろいろな場面でフィットさせないといけませんが、ボールのあるところで、入っていくべきポイントに、しっかりと入り切れています。そこは成長していると感じます」

 両サイドからの仕掛けやクロスが増え、セカンドボールの回収も増えるなど、勝ちながら攻撃面は、レオ・セアラとともに進化を遂げている。

「チームもまだまだですが、クロスを上げきるなど、やり切る部分は、非常に良かったと思います」

 次節はファジアーノ岡山を相手に待望の今季初勝利を挙げた浦和レッズをホームで迎える。なんと過去3年、6試合連続で引き分けている。

「アウェーで首位の柏とやることで、選手には『勝ち切らなければいけない』と話をして臨みました。引き分けではなく勝ちに行く姿勢が非常に表れた試合でした。

 このアウェーで柏に勝つことが今日一番重要でした。それをできて非常に嬉しく思います。序盤戦でも首位に立つチームに、自分たちの目指すものがあり、緊張感を持って戦えるのは喜ばしいことです。ただ、あくまでも自分たちはチャレンジャー。順位はありますが、その気持ちを忘れず今後も戦っていきたいです」

関連記事>>【柏 1-3 鹿島】「ヒザに痛み止めの注射を打っていた」レオ・セアラがハットトリック! 次節ホームで浦和戦

 鬼木監督のもと、攻め抜いて勝点3を奪う。好調だった柏をあの日立台で下したことで、そのメンタリティがさらに浸透したのは間違いない。