野球版”VAR”発動! 大谷翔平 疑惑のホームラン、MLBのルールは!?『観客の妨害』によると…
1号ホームランを放ったドジャースの大谷翔平。 写真:写真:ロイター/アフロ(C)REUTERS/Kim Kyung-Hoon (Japan)
「全ての場合において、観客が打球または投球を妨害した場合…」
[MLB 第2戦] カブス – ドジャース / 2025年3月19日/ 東京ドーム
プロ野球メジャーリーグベースボール(MLB)の「ワールドツアー TOKYOシリーズ 2025」シーズン開幕第2戦、シカゴ・カブス vs ロサンゼルス・ドジャースで、一番打者DHとして先発したドジャースの大谷翔平が5回表に今シーズン初ホームランを放った。
ドジャースが5-2とリードして迎えた5回表、1アウト走者なしで大谷がこの日三打席目を迎える。すると2-2からの5球目をライトスタンドに飛ばしてみせた。ボールは最前列にいた観客に当たってグラウンドに跳ね返ってきたが、カブスの外野手陣もスタンドインしただったとジェスチャーで示すなか、審判もホームランと判定した。
しかし、そのあと野球版の”VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)”が発動。ビデオ検証によるチェックが行われた。
すると大谷の打球は、手を伸ばしたスタンド最前列の観客に跳ね返ってグラウンドに戻っていることが分かる。
ただ微妙なシーンだったが、ボールがスタンドインしたと判定されて、そのまま大谷の凱旋ホームランが“認定”された。
MLBの公式サイトに掲載されているルール『観客の妨害』の項目には、次のように定義されている。
「全ての場合において、観客が打球または投球を妨害した場合、その時点でボールデッドとして、そのランナーは妨害がなかったと審判員が判断した場合の位置に配置できる。
観客が明らかにフィールド・オブ・プレー(インプレー)のボールに手を伸ばして、野手が飛球を捕球するのを妨げた場合、打者はアウトと判定される。
しかし観客がプレーフィールドに手を伸ばさず打球または投球に接触した場合は、観客がそこにいなければ野手が捕球できた可能性があったとしても、その妨害は認められない」
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つまり、そのボールを触れられた地点がどうだったかによって判断されるということだ。今回もしかすると、テレビカメラの角度によっては色々な見方ができたかもしれないが、当初の判定が尊重されて、”ホームランになったボールに観客が触れた”とみなされたようだ。