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【日本代表】W杯決定バーレーン戦、選手採点。久保建英、遠藤航、さらに…3人に最高点「5」、瀬古歩夢ら2人に厳しめの評価

【マン・オブ・ザ・マッチ】久保建英(日本代表)

通信簿にちなみ「5段階評価」。自由な発想もOKだが、3-4-2-1の基本戦術は共有したい。

[北中米W杯アジア最終予選 グループC 第7戦] 日本代表 2–0 バーレーン代表 / 2025年3月20日19:35 / 埼玉スタジアム2002

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)、サッカー日本代表がバーレーン代表に2-0の勝利を収めた。日本はC組6勝1分の無敗で北中米W杯の出場権を獲得。1998年のフランス大会から、8大会連続となるW杯出場権を獲得した。

 選手たちの考えや自由な発想を尊重する森保監督だが、3-4-2-1の布陣は、ある程度の”決まりごと”も必要になる。最終ラインからのビルドアップなど、この布陣の強みやメリット、森保監督の意図……チームとしての戦術の意思共有には課題を残した。

 日本代表の選手の採点は次の通り。

◎採点
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上

▼先発
GK
1 鈴木彩艶 3
結果的に枠内シュート2本、被決定機はなし。DF陣との連係、ポジショニングも良かった。

DF
21 伊藤洋輝 3
久々の代表復帰戦、先制点の起点になるパスを放つ。カウンターで飛び出すためのスペースはあるが、他にも三笘をもう少し前へ押し出すパターンを、チームとして作りたいか。

4 板倉滉 3
リベロとして、最後に蓋を閉めるように対応。リスク管理も徹底されていた。

22 瀬古歩夢 2
体を張った守備で貢献。一方、3-4-2-1でのビルドアップの役割を全く果たせず。堂安からも指示を出されていたのだが、模索してサイドに開いてボールを受けようとして、より周囲と距離が開き噛み合わず。ストッパーが持ち上がることで、ギャップを作り出していく、この布陣の基本的な戦い方や強みはチーム内で共有したい。

MF
6 遠藤航 5
流れが悪い時には最終ラインを助け、勝負どころでは先制点の起点に。無敗での予選突破は、紛れもなく”ENDO”が日本にいたからだ。

5 守田英正 3(▽HT)
負傷明けでの参戦で、細かいズレが見られた。最低限の仕事をして、ハーフタイムで交代に。

10 堂安律 3(▽63分)
引いてからプレーをし直す形が多く、なかなか優位な態勢でボールを受けられなかった。

7 三笘薫 3(▽76分)
背後を突くアクションを起こすと試合が動いた。ある程度引いてくる相手には、もう少し高いポジションで戦える布陣のほうがより生きるだけに……。三笘をウイングに配置する4-3-3の再チャレンジにも期待。

8 南野拓実 2(▽63分)
ここでボールを落ち着けるのか、まず上田に当てて連係から崩すのか、そのあたりが曖昧なまま、結果的に効果的な働きができなかった。このポジションは、鎌田のようにボールを引き出し、収められるタレントが望ましいのだろうか。

20 久保建英 5 【MAN OF THE MATCH】
様々な位置に出てボールを引き出していたなか、伊東投入後、ゴール前の危険なエリアでのプレーに集中。そこから圧巻の1得点・1アシストにつなげた。

FW
9 上田綺世 3(▽88分)
思い描いていたとおりのポストプレーからゴールを引き出した。上田が高い位置で仕事ができるような仕組みづくりもしたい。

【交代出場】
MF
17 田中碧 2(▲HT)
鎌田が投入されたあと、この二人でリズムを作り出していった。なかなか代表の中盤で生きてこなかった田中だが、鎌田とのセットは今後の楽しみに。

MF
15 鎌田大地 5(▲63分)
それまで不足していた絶妙なポジションでパスを受け、ボールを収めることで、相手を食いつかせて、味方のスペースを生んだ。そして久保との連係から決勝弾! 新シャドーコンビは新たな可能性を示した。

14 伊東純也 4(▲63分)
見せ場は限られたもののタテへの仕掛けが増えたことで、中央エリアでの仕事に集中できた久保の活躍にもつながった。

13 中村敬斗 -(▲76分)
チームの不調が続くなか、11月シリーズのような圧巻のプレーは見せられず。伊藤洋輝との関係性もテーマに。

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18 町野修斗 -(▲88分)
久々の代表復帰を果たし、惜しいチャンスも作った。3-4-2-1、4-2-3-1など、システムによって対応&順応できるのは魅力。今後は今回未招集の小川航基と争う構図に。