伊藤洋輝がまたも右中足骨骨折で離脱。バイエルン発表、コンパニ監督「イトウと直接話したが…」。日本代表の3月シリーズを終えた最初の試合で
足を傷めて座り込むバイエルンの伊藤洋輝。(C)Midori Ikenouchi
「伊藤のケガまで総じて満足する内容だったが…」
[ブンデスリーガ 27節]バイエルン 3-2 St.パウリ/2025年3月29日/アリアンツ・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ27節、FCバイエルン・ミュンヘンがレロイ・ザネの2得点とハリー・ケインのゴールにより3-2でザンクト・パウリに勝利を収めた。2位バイエル・レバークーゼンと6ポイント差で首位の座をキープしている。
バイエルンのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF伊藤洋輝(Hiroki ITO)は58分、すでにイエローカードをもらっていたラファエル・ゲレイロと代わって左サイドバックとして途中出場した。しかし83分、ピッチに倒れ込み中足骨のあたりをおさえた。
伊藤はプレー続行できず、歩いてピッチを去った。すでに交代枠を使い切っていたバイエルンは10人対11人で戦い、試合終了間際に1失点したものの、3-2で逃げ切った。
伊藤は試合後、松葉杖などはつかず、スニーカーを履いてスタジアムを去った。
しかしバイエルンは3月30日、クラブ公式エックス(@FCBayern)で、伊藤が右足中足骨を骨折したと発表。クラブは「ヒロキ、僕らはいつも一緒にいる。早く良くなって!」とメッセージを添えている。同箇所を骨折して三度目の離脱となる。前回は手術を受けている。
バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督はザンクト・パウリ戦の試合後の記者会見で、「我慢強く試合を見守り続けました。ザンクト・パウリにも数多くのゴールのチャンスがあり、バイエルンはさらに窮地に追い込まれる可能性もありました。ただ、最後の伊藤洋輝のケガまでは総じて満足する試合でした。伊藤のケガによりペースが変わり、ザンクト・パウリに追加点を許したということを言い訳にしてはいけません」と語った。
「これから8試合の連戦が続き、残り7戦でも勝ち続けることが目標です。伊藤とは直接話しましたが、彼がシーズン開幕前に痛めた同じ箇所に痛みを感じたようで、CTスキャンなど検査を受ける予定です。キングスレイ・コマンも足を痛めて欠場していますが、来週にはトレーニングに復帰すると見込んでいます」
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負傷明け久々に日本代表の3月シリーズへ復帰。埼玉スタジアムでの2試合に先発したあと、長距離移動を挟む中3日でこの試合に臨んだ。しかしこのレフティにかかっていた負担は大きく、結果、再離脱を余儀なくされた。森保一監督のもと、メガクラブでプレーする貴重な戦力を失うことになってしまった。
(C)Midori Ikenouchi