【移籍】久保建英のレアル・マドリード復帰はあるのか? リバプールなどプレミアリーグ勢が獲得に動く一方…
久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
レアル・ソシエダの顔である自覚、メガクラブでのプレーにも意欲。
スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のMF久保建英(Takefusa KUBO)は、果たしてレアル・マドリードに復帰する日が来るのだろうか。
移籍マーケットが近づくと、この23歳の日本人レフティを巡り、様々な噂が飛び交ってきた。
久保は昨年2月、レアル・ソシエダと2029年6月まで延長する新たな契約にサインした。一方、スペインメディアによると、久保が2022年にレアル・マドリードから加入した際、レアル・ソシエダとの間で設定した「移籍金6000万ユーロ(約97億円)以上」という条件は継続されているという。
また、レアル・マドリードはその半額の3000万ユーロ(約48.5億円)を受け取る、実質50パーセントの権利を保有していると言われる。逆にまずレアル・マドリード側が権利を持ち、その最低3000万ユーロで再獲得できる、という条件も設定されているというのだ。
今季フリートランスファーでキリアン・エムバペを獲得したレアル・マドリードだが、近年はヴィニシウス、ロドリゴら新星である若手を獲得し、原石をしっかり輝かせることでその地位を確立してきた。ACミランからレンタルバックしたブラヒム・ディアスも貴重な戦力になっている。
プレミアリーグ勢やサウジアラビア勢と比較すると、決して資金は“超潤沢”とは言えない。そうしたなか、久保クラスを40億円台で獲得できる……となれば、マドリードにとって大きなプラスになるのではないか、ということだ。
ネックは出場機会だろう。エムバペの加入したマドリードは、前線のタレントが飽和状態にある。しかし一方、いまだに最適解を見出せずにいる。そうしたなか、ロドリゴ、ディアスらの移籍の噂もあとを絶たない。
しかも、ロドリゴとディアスがプレーする機会の多い右サイドだが、完全なレギュラーの選手を確立できずにいる。ここが一つマドリードの悩みどころにもなっている。
エムバペ、ヴィニシウス、ジュード・ベリンガム……。前線のタレントへ高精度なパスを繰り出す補給役――そんなタレントを必要としている。そこで”KUBO”の名前がカルロ・アンチェロッティ監督の頭に浮かんでも、確かに不思議ではない。
リバプールFCをはじめ、トッテナム・ホットスパーFC、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドなどプレミアリーグ勢が、久保をリストアップしている。久保自身も、サッカー選手の一人である以上、メガクラブでのプレーには魅力を感じているとも語っている。
もちろん、久保がパサーではなくフィニッシャーとしてよりこだわるのであれば、マドリードで求められる役割は少し異なるとも言える。ソシエダの顔としてプレーし続けているが、歴代の日本人選手では考えられなかったことだ。
レアル・ソシエダは日本時間4月2日4時30分から、コパ・デル・レイ準決勝の第2戦(第1戦は0-1)、レアル・マドリードと対戦する。
久保は日本代表の3月シリーズを終えた際、このマドリード戦に向けて「なんか勝てそうな気がしているので、勝って終われたらいいかなと思います。(レアル・マドリードに?)そこで勝てたら気持ちいいだろうなと思っているので、しっかりいい準備をしたいです。勝てたら、決勝戦に来てくれたら嬉しいです」と語っていた。
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来月24歳になるレフティがここで火を噴くような活躍を見せれば、“マドリー復帰待望論”も再び巻き起こりそうだ。