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【ドイツ発】バイエルンがブンデス優勝王手も、コンパニ監督「ケインの出場停止に動揺している」。ミュラー前人未踏1部リーグ500試合出場

ブンデス1部500試合出場を達成、勝利で飾ったバイエルンのトーマス・ミュラー。(C)Midori IKENOUCHI

佐野海舟のマインツに3-0快勝。しかし勝てば王座奪還を果たせるライプツィヒとの大一番、累積警告でエースストライカー不在に。

[ブンデスリーガ 31節] バイエルン 3-0 マインツ/2025年4月26日/アリアンツ・アレーナ

 ドイツ・ブンデスリーガ31節、FCバイエルン・ミュンヘンがレロイ・ザネ、ミカエル・オリーゼ、エリック・ダイアーのゴールで、1FSV.マインツ05に3-0の勝利を収めた。

 リーグ優勝決定の可能性があったこの日、バイエルンのサポーターの強力な声援が選手たちの勇敢なプレーを引き出したいった。27分、オリーゼ、セルジュ・ニャブリ、コンラッド・ライマーの息の合った素晴らしい連携から崩し、最後はザネが右足で決めてみせた。

 さらに40分、マインツのディフェンス陣の壁を突破。オリーゼがニアにシュートを突き刺し、チーム2点目をもたらす。 

 後半もバイエルンが多くのチャンスを作り出す。そして84分、オリーゼの右コーナーキック。ニアでダイアーがハイジャンプで合わせたヘディング弾を叩き込み、試合を決定づけた。

 一方、マインツの佐野海舟もフル出場。得点には結びつかなかったものの球際へのアグレシブさで好印象を残している。

 84分にはバイエルンのトーマス・ミュラーが途中出場。これが前人未踏のブンデスリーガ1部500試合出場になり、7万5000人の大歓声のファンから祝福の大歓声を受けた。

 また、バイエルンのエースストライカーであるハリー・ケインは今季5枚目のイエローカードを受けてしまった。このためマイスターが決められる一戦、累積警告により次節出場停止に。

 試合後の記者会見で、今季バイエルン相手の“ダブル”は達成できなかったマインツのボー・ヘンリクセン監督は「私たちは勇敢に精力的にバイエルンに挑んだ。3-0のスコアだったが、1-0に抑えられた可能性もあった。最高のパフォーマンスを発揮した選手全員を誇りに思う」と、佐野ら選手たちをたたえた。

 一方、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「リーグ優勝を決定する可能性のある次戦、ケインが出場停止になり、とても動揺しています。ドイツとイングランドでは判定基準が異なるため、彼は時にイライラしています」と語った。

 一方、ミュラーの大記録達成は、その中で、多くの勇気と感動を与えてきたことを称賛した。

「今日の500試合出場達成は感動的なシーンでした。彼が今まで成し遂げたその記録の中で、とても多くの人に影響を、そして勇気と感動を与えてくれたと思います。それは私を含めてです。ここにいる全ての人々が、その瞬間を共に祝い、共に過ごせたのは素晴らしいことです」

 指揮官はそう語って笑顔を見せた。

 バイエルンは5月3日、アウェーでRBライプツィヒと対戦する。勝てば文句なしで優勝が決定する。

 引き分けか負けた場合でも、アウェーでSCフライブルクと対戦するライプツィヒの引き分け以下で、2試合を残して2シーズンぶりの優勝が決まる。

 逆にバイエルンが取りこぼして、レバークーゼンが勝利を収めると、決着は33節以降に委ねられる。

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photo and text by Midori IKENOUCHI