【FC東京 1-0 神戸】長友佑都もガッツポーズ、OFRになった時点で勝負あり。90+13分、マルセロ・ヒアンの決勝PKで今季初の連勝
FC東京のマルセロ・ヒアン。(C)SAKANOWA
ヴィッセルはスーパーサブ大迫勇也が脅威を与えたが…。
[J1 16節] FC東京 1-0 神戸/2025年5月10日15:03/味の素スタジアム
J1リーグ16節、FC東京が90+13分のマルセロ・ヒアンのPK弾により、ヴィッセル神戸に1-0の勝利を収めた。FC東京は今季初の連勝。一方、神戸は今季初の連敗に。
両チームともにチャンスを作り合うものの、ゴールを決め切れない。アディショナルタイムには、試合の流れからヒアンがゴールネットを揺らしたが、直前の仲川輝人のハンドで取り消しに。
そのあと神戸がコーナーキックでチャンスに――。そこで波多野豪が素早くリスタート。そのロングキックから仲川が抜け出して、折り返した際、滑り込んでブロックした本多勇喜の右腕にボールが当たった。
試合終了間際の90+8分、ここでVARが介入。本多は滑り込んでいたので、その腕が“支え手”と判断されるかどうかが一つのポイントだった。ただ、ちょうど手を着く直前、腕を広げてしまったタイミングでボールが当たっていた。
VARの推奨により、主審がビデオで映像をチェックするOFR(オン・フィールド・レビュー)に持ち込まれる。ここで長友佑都はガッツポーズを見せていた。
VARはハンドの可能性があると示している状況で、ここで“勝負あり”と言えた。主審が確認する映像では、VARからハンドの反則だと見られる映像が繰り返し提示される。これを確認した主審は、FC東京にPKを与えた。
スロー再生で見ればみるほどハンドだと感じるシーンではあった。一方、通常の再生スピードだと、滑り込んでいる本多の腕は明らかにプレーに関与していないとも受け止められ、ノーファウルではないかという主張も間違いではない。
ただ、今回はハンドと判定されても仕方ないとも言えるシチュエーションになってしまった(ハンドではないと判定されても理解はできた)。
このキックをマルセロ・ヒアンが沈めて、FC東京が勝利を収めた。GK波多野のクイックスタートも、この劇的ゴールをもたらしたナイスプレーだった。
関連記事>>【横浜FC 1-0 福岡】室井彗佑が決勝ゴール! VAR介入、FW櫻川は“関与していない”という判断に
神戸は“スーパーサブ”大迫勇也が脅威を与えた。しかし周囲のサポートが薄く、ゴールをこじ開けきれなかった。