【真相】ヴィルツのバイエルン「拒否」、リバプール移籍「合意」。あの日、コンパニ監督と会っていた
レバークーゼンのヴィルツ。写真:ロイター/アフロ
ムシアラとの共存、そこで完全な“納得”を得られなかった。
ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエル・レバークーゼンに所属するドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ(Florian Wirtz)が、FCバイエルン・ミュンヘンへの移籍を「拒否」していたことが明らかになったが、その舞台裏の真相を、『南ドイツ新聞』が5月29日に報じた。
会合は5月18日にミュンヘンで行われた。ホテルでまずヴァンサン・コンパニ監督がヴィルツに起用法などを説明し、意見を交わし合った。そのあと、ウリ・ヘーネス名誉会長、カール=ハインツ・ルンメニゲ会長、さらにマックス・エベール強化責任者らとも会合の席が設けられた。
ただし、コンパニ監督との会談は次第に和んでいったものの、手応えはあまり得られなかったという。すでに接触のあったリバプールFCのアルネ・スロット監督からは、ヴィルツを中心としたチーム作りについて明確な説明があった。
ただ、バイエルンにはトップ下に同じ21歳のジャマル・ムシアラがいる。ムシアラが左MF、そしてヴィルツがトップ下に入る、あるいはヨシュア・キミッヒ「6番」、ヴィルツ「8番」、ムシアラ「10番」という役割でセンターラインを固めるプランも示された。
しかし“獲得が決まったあとにチームの最適解を探る”という点で、ヴィルツの心を捉え切れなかったと見られるということだ。
そして、この会合があった日、ミュンヘン市庁舎前でバイエルンの優勝祝勝会が行わていた。その祝宴に注目が注がれていたなか、そのような交渉が行われていたという。
それでもヴィルツはそのあと5日間のオフに入り、バイエルンへ「丁重な断り」を伝えたそうだ。
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ドイツ代表の新エース候補は基本的にリバプールでプレーすることに「合意」。ここからはレバークーゼンとリバプールによるクラブ間の交渉に移るそうだ。