「教員の妻はTVで車を見て衝撃」リバプールのパレード突入事件、53歳被告は元海兵隊の特殊部隊員
リバプールのパレード突入の惨事が起きた事件現場。写真:ロイター/アフロ
3人の子供がいて、トライアスロンも。現在は実業家。
今季のイングランド・プレミアリーグで優勝したリバプールFCを祝福するパレードが5月26日にリバプール市内で行われ、推定約50万人が参加して選手たちとともに歓喜を分かち合った。しかしパレードも終わりに近づいた午後6時頃、一台の普通乗用車(ミニバン)がパレードを見守っていた群衆に突っ込み、子供を含む2人が重傷、計79人が負傷する事件が起きた。その後、車を運転していたリバプール出身である53歳のポール・ドイル被告が、危険運転、重傷害の故意による加害、重傷害、重傷害未遂の罪で起訴された。
『サン』などによると、車は群衆に突入し、一旦停止。沿道を人が埋め尽くしていたため、逃げることができない人もたくさんいた。ミニバンは再び発進した。群衆にいた人たちが運転席の窓を割って、運転手を取り押さえようとしたという。事故ではなく、故意による事件だったということだ。
同メディアによると、ドイル被告は元英国海兵隊の特殊部隊隊員だったという。その後実業家になり、すでに解散した会社の経営者をしていた。教員の妻と子供3人がいて、以前はトライアスロンをするなど、「贅沢な生活をしていた」と伝えている。
また被告の妻は、テレビでこの事件を見て、自分たちの車が映し出されて衝撃を受け、ことの重大さを思い知った。
マージーサイド警察によると、捜査はさらに続けられていく。容疑は、これからさらに検討されるという。
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パレードには、リバプールで2シーズン目となるサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の遠藤航も参加していた。