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【移籍】クラブW杯へ バイエルンがレバークーゼンとヨナタン・ターを巡り揉めている理由とは!?

バイエルンと契約を結んだヨナタン・ター。※FCバイエルンの公式サイトより

ハンブルクの育成出身、「子供の頃に応援し憧れていたのが、HSVでプレーしていたコンパニ監督だった」。

 ドイツ1部FCバイエルン・ミュンヘンは5月29日、バイエル・レバークーゼンに所属していたドイツ代表DFヨナタン・ター(Jonathan Tah)をフリートランスファーから移籍金なしで獲得したと発表した。2029年まで4年契約。

 FCバルセロナなど複数のメガクラブが獲得に動いていたなか、ターは“憧れていた”というヴァンサン・コンパニ監督のもとでプレーしたいという決断を下した。

 ターはハンブルガーSVの育成組織出身。子供の頃、トップチームでプレーしていて憧れたのがコンパニ監督だったというのだ。このタイミングで文化が異なる海外でのプレーも選択肢の一つだった。しかし、キャリアでさらなる成功を収めるために、ドイツ王者でプレーする道を選んだ。

 バイエルンのセンターバックはレギュラー陣に加え、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の伊藤洋輝(Hiroki ITO)も負傷離脱中である。ターの力がより必要とされたのもまた事実だ。

 一方、ターとレバークーゼンの契約は6月30日までとなっている。ミュンヘンの地元メディア『アー・ツェット』によると、そのため6月にスタートするアメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)に参加するのであれば、レバークーゼンはバイエルンに「7桁ユーロ」の違約金とクラブW杯での成果報酬を要求しているそうだ。

 伊藤ら守備陣に離脱者が相次いでいるバイエルンは、クラブW杯からターを起用したい意向である。ただ、確かに契約的には期間を残しており、このマーケット特例期間の盲点を突かれた問題に直面していると言える。

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 バイエルンはターを大会に登録し、7月から起用するという“裏技”も選択肢に考えている。しかしクラブ内では、それは最終手段であり、あまり得策ではないと見ているそうだ。