阪神タイガースの〇倍! バイエルン優勝の経済効果は「7400億円」
ミュンヘン市庁舎前での優勝セレモニー。C)Midori IKENOUCHI
クラブ依頼のコンサルティング会社が試算。
ドイツ・ブンデスリーガ1部 FCバイエルン・ミュンヘンは6月12日、2シーズンぶりに果たしたリーグ優勝を受けて調査を依頼し、バイエルン州と州都ミュンヘンに約45億ユーロ(約7466億4000万円)の地域経済効果があったと試算を発表した。
バイエルンは同日、プレスリリースを発表。クラブが経営コンサルティング会社SLCマネジメントに委託していた調査結果として、ミュンヘン市とバイエルン州での認知度と広告効果は計36億ユーロ(約5970億円)に及んだという。
この額はクラブ独自のプラットフォームと、国内外のメディア露出(テレビ、新聞、インターネット)の効果から算出。また、地元企業への委託などの効果は2億5600万ユーロ(約424億円)、雇用効果2億2300万ユーロ(約370億円)、ホテル・レストランの効果1億9800万ユーロ(約328億円)などとなっている。
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF伊藤洋輝(Hiroki ITO)の所属するバイエルンのヤン=クリスチャン・ドレーゼンCEOは、次のようにミュンヘンという街を代表して、クラブが世界に様々な相乗効果を生み出していると胸を張る。
「FCバイエルンは単なるサッカークラブではありません。この故郷の一部分であり、ミュンヘンとバイエルン州の旗艦店と言えます。私たちはバイエルン州とミュンヘン市に毎年、経済的な付加価値を生み出し、私たちの魅力がスポーツの域をはるかに超えていることを示しています。雇用、付加価値、そして世界的な知名度を生み出し、『ミア・サン・ミア』とはピッチ上の成功だけでなく、地域社会への価値創造も意味します」
調査を行ったSLCのマネージングダイレクターであるアルフォンス・マデヤ教授は「ドイツにおけるプロサッカーの経済的な側面は、選手の高額な給与だけでは説明できません。それぞれの都市や地域にとってプロクラブが社会的なメリットを生んでいると、この印象的な数字は証明しています。そしてこの業界のリーダーであるFCバイエルン・ミュンヘンにとって、特に顕著と言えます」と説明している。
ちなみに阪神タイガースの2023年のプロ野球セ・リーグと日本シリーズ優勝の経済効果は1051億円と試算されたと日本では報じられている。
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その7倍に達する額に――。バイエルンがミュンヘンという街とともに、着々とグローバルクラブとしての地位を確立しつつある。