【浦和】レアル加入決定 17歳マスタントゥオーノだけではない、マテウス・サヴィオが語るリーベル対策。キーマン2人の名前を挙げる「クオリティが高く素晴らしい選手。ただし…」
リーベル戦に向けてオンライン取材で抱負を語った浦和のマテウス・サヴィオ。(C)SAKANOWA
「クラブW杯の優勝は夢で、家族も応援してくれています」
[米国クラブW杯 GS1節] 浦和 – リーベル/2025年6月18日4:00(現地17日12:00)/ルーメン・フィールド(シアトル)
J1リーグ浦和レッズのブラジル人MFマテウス・サヴィオが6月14日、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)グループステージ(GS)初戦のアルゼンチン1部リーベル・プレート戦に向けて、オンラインによる取材に応じて拠点としているポートランドから抱負を語った。
クラブW杯は現地14日(日本時間15日9時)、リオネル・メッシの所属するインテル・マイアミ 対 アル・アハリSC(エジプト)の一戦で開幕を迎える。浦和は同17日(日本時間18日4時)、 シアトルでのアルゼンチン1部リーベル・プレート戦が初陣となる。
サヴィオは「コンディションは良いです。激しく良い練習ができています。コンディションはOK。(新方式のクラブ・ワールドカップについて)形式も変わり優勝するには、どのチームにとっても難しくなりましたが、自分たちがこうした大会で、素晴らしいチーム、素晴らしいメンバーと戦えるの光栄です。自信を持ってプレーし、いい結果を残したいです」と現在の状態と抱負を語る。
ブラジル出身とあって、アルゼンチンの強豪リーベルとのこの大舞台での真剣勝負は、「特別な瞬間」と血が騒ぐ。ただし、「日本のレベルの高さを証明したい」と、あくまでも浦和レッズとしてインパクトを残すことにフォーカスしている。
「リーベルはクオリティが高く、リベルタ・ドーレスを数試合チェックしていますが現在1位で、良いクオリティの選手が揃っています。自分たちが自信を持ち、全員でハードワークを怠らず、いい結果を残せるように。勝点3と目標達成のために頑張りたいです」
「(サヴィオにとって、リーベルとの対戦は?)特別な瞬間です。ブラジルとアルゼンチンはライバルですが、アルゼンチンはワールドカップのチャンピオンであり毎年新しいタレントを輩出しています。レベルが高く、浦和にとっては、これまでにない新たなスタイルとの対戦です。Jリーグとアルゼンチンのスタイルは全く違うので、そこも意識し、スペースを上手く使いながら自信を持って戦いたいです」
また、試合を通じては、“メンタル”、“賢さ”をポイントに挙げた。
「メンタルが大事です。経験のある相手に対し、自分たちのスタイルを見せなければいけない。それに賢さがもう一つ必要です。試合中には波があり、良い時も悪い時もあります。悪い流れの時、賢く耐える大切があります。チャンスをモノにすること。簡単な試合ではありません。日本のレベルの高さを見せたいです」
リーベルで今世界から注目を集めるタレントが、この大会のあと、スペイン1部レアル・マドリードへの完全移籍が決定した17歳の至宝フランコ・マスタントゥオーノだ。リーベルの試合をチェックするなかで、どのような印象を持ったか?
サヴィオは「素晴らしい選手。ただ、彼だけではない」と警戒ポイントを挙げる。
「リベルタ・ドーレスのみならず色々な試合を見てきましたが、彼は素晴らしい選手です。クオリティが高いからこそ、レアル・マドリードへの移籍が決まったと思います。ただし、彼がいるから特別な対策をするのではなく、チームとして戦うことが大事です。他にも例えばナチョ・フェルナンデス、(ミゲル)ボルハと、素晴らしい選手がいます。チームとして攻守両面で高い強度を90分間貫き、チームとしての戦うことが大切です」
何より家族もこの大会の出場を喜んでいる。ブラジル出身のサッカー選手にとって、世界一のクラブを決めるインターコンチネンタルのカップ戦出場は特別であるという。
人生を変える舞台になるのでは? との問いに、マテウス・サヴィオは浦和の歴史の1ページを刻むことだけを考え、結果的にそれが個人の評価につながるのであれば嬉しいと強調する。
「クラブ・ワールドカップ優勝は夢であり、家族も応援してくれています。何より責任を持ってプレーします。とはいえ、個人のことではなく、まずチームのため、クラブのためにとしか考えていません。自分たちのチームのクオリティを見せて勝利できた時、個人の目標も達成できていると思います。例えば自分のことだけ考えてパスを出さなかったり、ゴールのことしか考えなかったり、それではいけない。チーム全体で勝利のみを求め、パスを出すタイミング、仲間を助けること、そのためにゴールを決めることも大事です。ワンチームとして挑むことが大切になります」
関連記事>>【移籍】クリスチアーノ・ロナウドがついに決断、年俸300億円超え 「1年契約」。浦和入りも噂されたが…
サヴィオが求めているのは、浦和がクラブW杯で勝利を収めること。まず1勝……その瞬間のために全力を尽くす。