【浦和】天皇杯・山形戦へ スコルジャ監督が二人のウインガーを警戒「順位表は関係なく、いかにレッズに勝つかだけを考えてプレーすると思います」
浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「山形はゾーン1からゾーン3にいきなりボールを渡せるチーム」
[天皇杯] 山形 – 浦和/2024年8月6日13:00/NDソフトスタジアム山形
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が8月4日、オンラインによる取材に応じて、6日の天皇杯4回戦・モンテディオ山形戦に向けて抱負を語った。
浦和にとっては2年ぶりの天皇杯で、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)にエントリーした関係でこの4回戦からの出場となる。指揮官は「選手たちには前半の入りからアグレッシブに、高い強度で入ろうと伝えています」と、立ち上がりの攻防を一つポイントに挙げる。
また、具体的に次のように“山形対策”について語っていた。
「まずゲームコントロールをするために、ボールを持つことが重要です。そしてボールを失った時の切り替え、リアクションであり攻撃時のリスクマネジメントも必要です。(3回戦の)ガンバ大阪戦の映像を見ましたが、山形はゾーン1(ピッチを3分の1に分けた自陣)からゾーン3(ファイナルサード)にいきなりボールを渡せるチームです。特に氣田(亮真)や坂本(亘基)など、ウイングを使ってそういうプレーをしてきます」
そのように指揮官は、山形の武器である二人のウイングの名前を挙げていた。
一方、山形は天皇杯3回戦でG大阪に勝利を収めているものの、リーグ戦では16位と低迷している。渡邉晋前監督が解任され、6月からは横内昭展監督が指揮を執っている。
「直近はアウェーでいい形で勝利を収めており(ヴァンフォーレ甲府に3-1)、彼らも高いモチベーションでポジティブに物事を捉えながらこの試合でプレーすると思っています。山形を分析するなかで、現在のJ2リーグでの順位は、私が最も重要視しているところではありません。
監督が交代してから、より組織的な守備もできるようになっています。キックオフのホイッスルが鳴ったら、彼らもリーグの順位表ではなく、いかに浦和に勝つかだけを考えてプレーすると思います」
また、スコルジャ監督はポーランドで三度、ポーランドカップを制しているが、「私は母国のカップ戦で三度優勝しています。ただ下部リーグのチームとプレーする時はトラップ、罠だと言えるような状況があります。かなり気を付けなければいけません」と警戒していた。
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これまで猛暑の日々が続いたが、試合当日の山形の天気は雨の予報である。「それは互いにとって同じ条件であり、言い訳にはしません」と、あくまでも一戦必勝を期してNDスタへ乗り込む。