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【浦和】スコルジャ監督「ウォームアップ後の私の指示が良くなかったかもしれない」「今日は小森飛絢の誕生日。とてもいいゴールに」天皇杯・山形に逆転勝利を収めベスト8進出

天皇杯・山形戦後の記者会見に臨むスコルジャ監督。写真:原田裕介/Photo by Yusuke HARADA

「大雨のなかナーバスになるような流れでしたが、サポーターの皆さんの熱い声で、ホームでプレーしているかのような気持ちにさせてくれました。とても大きな後押しになりました」

[天皇杯 ラウンド16] 山形 1-2 浦和/2025年8月6日19:00/NDソフトスタジアム山形

 天皇杯 4回戦(ラウンド16)、浦和レッズが金子拓郎と小森飛絢のゴールで、モンテディオ山形に2-1の逆転勝利を収めて、ベスト8進出を果たした。小森は嬉しい25歳のバースデーゴールに。

 浦和のマチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、「早い時間帯に失点し、良い立ち上がりにはなりませんでした。入りが良くなかったのは、ウォーミングアップ後の私の指示が良くなかったからかもしれません」と、次のように説明した。

「(大雨により)ピッチコンディションがあまり良くなかったため、ロングボールをより使っていこうという話をしました。通常でしたらゾーン1(自陣)からパスをつないでボールをキープしていきますが、今日はそれがありませんでした」

 その流れで山形に先制点を決められた。ただ、そこから徐々に主導権を握り返していった。

「そのあとサイドチェンジができて、背後のスペースを使う場面も作れました。(マテウス)サヴィオからチアゴ(サンタナ)へのボールも出ていきました。(原口)元気の非常に良いクロスからチアゴのチャンスもありました」

 そして後半、勝負をかけた。指揮官はその攻防を振り返る。

「ゲームコントロールできるようになり、ゾーン3(ファイナルサード)での危険なプレーも出てきましたが、得点につなげられませんでした。後半はサミュエル(グスタフソン)と拓郎を入れ、ビルドアップのスピードアップを図りました。

 拓郎がワイドのポジションに入り、右サイドの幅を生かそうと狙いました。ただ山形もゾーン1(浦和のゾーン3)に押し込まれた時、決意のある守備をしていました。得点を決めるには非常に難しい展開でした。

 後半、山形は氣田(亮真)を投入してきました。最も警戒していた選手です。カウンターからチャンスを作られましたが、ただそこまで危険には至らなかったと言えます」

 そのように流れを掴み、浦和が逆転に成功した。

「今日は決意を持ってシュートを打つと判断を下したことが良かったと思います。シュートはいずれも遠目からでした。拓郎、飛絢の非常にいい判断が光りました。今日は飛絢の誕生日で、とても良いタイミングでのゴールになりました」

 そして指揮官は「延長戦を戦わずに済んだことが良かったと思いますし、失点したあとアウェーで逆転できた。とても良い姿勢を見せ続けた選手たちがやり遂げてくれて嬉しかったです」と、全員で掴んだ90分間での勝利を喜んだ。

 何より山形まで駆け付けたサポーターに、スコルジャ監督は感謝を惜しまなかった。

「大雨の中でナーバスになるような流れでしたが、サポーターの皆さんは熱く応援し続けてくれました。その声で、ホームでプレーしているかのような気持ちにさせてくれました。とても大きな後押しになりました、感謝しています。ありがとうございます」

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 浦和はこのあと中2日で、J1リーグ横浜FCとのアウェーゲームに臨む。