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【浦和2-1鳥栖】山下良美氏がJ1で2度目の主審、ショルツ太鼓判「アドバンテージの取り方が上手く、リズム良かった」

山下良美氏。写真提供:日本サッカー協会/(C)JFA

カタールW杯では、大会史上初の女性担当審判員の一人に。

[J1 32節] 浦和 2-1 鳥栖/2022年10月8日15:00/埼玉スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)で大会史上初の女性の担当審判員の一人に選ばれた国際主審の山下良美氏が、浦和レッズ対サガン鳥栖戦でJ1リーグで今季2試合目の主審を担当した。

 この日はゴールに絡むVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入が多く、最終決定を下す主審がスタジアムで注目される機会は少なくなかった。リスタートの際にやや時間が掛かっていた印象はあったが、90分間、正確なジャッジを見せた。

 浦和のアレクサンダー・ショルツは試合後、山下主審と意見をかわして、健闘も称えあっていた。デンマーク人DFは彼女に「アドバンテージを上手く適用し、細かなファウルで止めず、ゲームのリズムを上手くコントロールしていましたね、とそう伝えました」と言う。

「試合によっては、その細かいファウルを止めることで、リズムがぶつ切りになることもあり、そうならなくて良かったと感じました。我々が取り消され、相手のゴールが決まるなど、非常に判断が難しい場面もありました。VARのサポートを受けながら、的確なレフェリングをしていたと思います。ただ、女性だからこうしてコメントしているわけではありません。レフェリーの中の一人として、男性とも同じく見ていますから」

 そのように29歳のセンターバックは、山下氏のジャッジについて、リズムが良かったと評価していた。

 ヨーロッパでは女性の主審・副審がトップリーグを担当するリーグは多く、欧州カップ戦でも活躍している。ただ、ショルツはピッチに立てば、そこは男女関係ないと強調していた。

「ピッチ上では、男女の区別なく接しています。ファウルが取られなかった時には男性に向かうように、彼女に詰め寄ってしまいましたから(苦笑)。自分の仕事はサッカーをすること。試合に集中しています」

 W杯では担当審判員の中から、様々な条件によって、各カードの主審が決定する(ピッチに立てないこともあり得る)。山下主審にとって、ショルツの“太鼓判”は、大きな自信にもなるはずだ。

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