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ルンメニゲ氏が語るバイエルンのクラブW杯効果「若い層から幅広い支持。“ドイツが批判の世界王者” むしろプラス効果に」

クラブW杯のトロフィー。(Photo by Eva Marie Uzcategui - FIFA/FIFA via Getty Images)

次回はカタール!? アメリカで再開催案も。

 FCバイエルン・ミュンヘンの元CEOで、現在クラブ監査委員を担う元ドイツ代表のカール=ハインツ・ルンメニゲ氏がこのほど、ドイツ専門誌『キッカー』のインタビューに応じて、先月まで開催された新方式になったアメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)の総括を語っている。

 様々な課題・問題などに対して、是々非々のスタンスである元ドイツ代表のエースストライカーでもあるルンメニゲ氏は「FCバイエルンはこの世界のステージでしっかりアピールし、新たなファンを獲得し、財政面でも利益を得ました」とバイエルンとドイツサッカー界にとって「プラス効果」が大きかったと評価している。

「3つの欧州クラブと南米クラブが準決勝に進出したのは、グローバルなサッカーの現実をよく反映しています。ほぼ全試合を見ました。ドイツが改めて『批判の的の世界王者』として注目されたのは驚きではありません」

 アマチュアであるオークランドFCとの初戦で10-0と完膚なきまでに叩きのめし、“本気のバイエルン”が優勝候補の一角であると印象付け、アメリカのみならず世界のサッカーシーンで注目された。結局、ドイツ代表のヤマル・ムシアラが大ケガを負い、パリ・サンジェルマンとのベスト8で敗れることになった。ただ、バイエルンとして得たものは大きいという。

「視聴者は Sat. 1とDAZNで良く、特に若い視聴者の間で幅広い支持を得ました。現地での認識もポジティブに変わり、FCバイエルンのアメリカでのシャツ販売は7倍に増えました。それもこの大会のポジティブな効果です」

 一部報道では、次回2029年のクラブW杯の開催地として、W杯開催地であるサウジアラビア、モロッコ、あるいはカタールなどが候補に挙がり(カタール有力説も)、さらにアメリカで再び行うことも検討されているという。

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