【J2入場者ランキング】「1万人台」は名古屋と松本のみ。10チームが6000人以下
J1復帰を目指す松本。熱い声援に応える男、パウリーニョ(写真)の完全移籍に切り替えての残留も決まった。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
際立つ、松本への熱いサポート。岡山、大分、岐阜も健闘する。一方、長崎は九州勢ワースト、四国勢はすべて5000人以下。
2017年のJ2リーグは、湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎、名古屋グランパスが来季J1昇格を果たし、ザスパクサツ群馬のJ3降格が決まった。その今季のプレーオフを除いたレギュラーシーズン、ホーム入場者を調べたところ、1位は名古屋グランパスの1万5365人、2位は松本山雅FCの1万2146人、3位がジェフユナイテッド千葉の9983人だった。平均1万人超えは名古屋と松本山雅の2チームのみで、ほぼ半数の10チームが6000人以下だった。
全国各地のさまざまな人口規模の都市が参戦しており、一概には比較できない。その中で、2位・松本の入場者数は突出していると言っていい。前年1万3631人から1485人減ったものの、力強いサポートを得ていたことが分かる。
ただし、アウェーにも多くのサポーターが訪れるなか、反町康治監督は「これだけ多くの方が来てくれることを絶対に当たり前だとは思うな、と選手たちには伝えています。目の前の戦いに死力を尽くして戦えない者に、精一杯の声援などかけてくれない」と語っていたことがある。来季就任7年目を迎える指揮官のもと、クラブが一体どのようなアクションを起こすのか注目される。
地域の一体感が増すファジアーノ岡山が5位の9471人、J3から返り咲いた大分トリニータが7位の8063人、さらに大木武監督の就任したFC岐阜も8位の6977人と健闘。一方、来季J1昇格を果たした長崎は、九州勢ワーストの14位5941人。昇格プレーオフ進出を目前で逃した徳島ヴォルティスなど四国の3チームはいずれも5000人以下だった。最下位の群馬は、入場者数もワースト2位と奮わなかった。
□2017年J2・ホーム入場者数ランキング□(Jリーグ発表)
順位 | チーム | 平均入場者数 | 総入場者数 |
1 | 名古屋 | 15,365 | 322,672 |
2 | 松本 | 12,146 | 255,076 |
3 | 千葉 | 9,983 | 209,637 |
4 | 福岡 | 9,550 | 200,546 |
5 | 岡山 | 9,471 | 198,883 |
6 | 湘南 | 8,454 | 177,527 |
7 | 大分 | 8,063 | 169,328 |
8 | 岐阜 | 6,977 | 146,518 |
9 | 京都 | 6,748 | 141,705 |
10 | 山形 | 6572 | 138,232 |
11 | 熊本 | 6,557 | 137,698 |
12 | 東京V | 6,206 | 130,334 |
13 | 横浜FC | 5,967 | 125,301 |
14 | 長崎 | 5,941 | 124,756 |
15 | 山口 | 5,454 | 114,538 |
16 | 徳島 | 4,979 | 104,557 |
17 | 水戸 | 4,931 | 138,232 |
18 | 金沢 | 4,397 | 92,336 |
19 | 町田 | 4,056 | 85,177 |
20 | 愛媛 | 3,866 | 81,193 |
21 | 群馬 | 3,832 | 80,465 |
22 | 讃岐 | 3,805 | 79,908 |
―― | 平均/合計 | 6,970 | 3,219,936 |