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【川崎】齋藤学、大久保嘉人よりも盛り上がった新加入・鈴木雄斗の「クリスマスプレゼント秘話」

マフラーを振ってサポーターと踊る鈴木。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

新体制発表会で「毎日『必ずJ1で活躍する』と思ってプロ生活を送ってきた」と決意を示し――。 

 川崎フロンターレの2018シーズン新体制発表会見が1月21日、カルッツかわさきで開かれ、鬼木達監督や新加入選手が決意を示すとともに、新背番号や新スポンサーの発表などが行なわれた。

 新加入選手の紹介では、横浜F・マリノスから加入した齋藤学、FC東京から1年で復帰した大久保嘉人が登場すると、会場を埋めた1600人のサポーターから大きな拍手や歓声を受けた。

 ただ、挨拶で最も盛り上がったのが、モンテディオ山形から加入した鈴木雄斗だった。まず鈴木は武岡優斗との「ニックネームが重なっていた『ユウト問題』」について、「練習中に、ここで区切りをつけようという話になった。パパイアという案も出たが、ラルフになりました」と報告。「顔は日本人っぽくて、名前先行ですが、徐々にラルフが定着していけばと思います。気軽にラルフでも、鈴木でもいいので気軽に呼んでください」と語った。

 さらに、鈴木は川崎からのオファーが届いたエピソードについて披露。

「川崎フロンターレから話をいただいたのが昨年12月24日でした。『なんて素敵なクリスマスプレゼントなんだろう』と思いました。そのとき、二俣川の免許センターで運転免許を更新していたのですが、書類を書く手が震えて、うわの空になりました。彼女はいませんが、すごく幸せなクリスマスだな、いいなって思いました」

 そのように、最高のクリスマスプレゼントが届いたことを明かした。さらに――J1の舞台に立つことに、どれだけ強い思いを持って日々取り組んできたかも明かした。

「プロ7年目になりますが、水戸、山形での6年間、毎日『必ずJ1で活躍する』と思ってプロ生活を送ってきました。長く時間が懸かってしまったけれど、やっとスタートラインに立てました。絶対に試合に出て活躍し、チームの勝利のために貢献したいです。すべてのタイトルを獲るために毎日の練習を頑張ります」

 そう決意を示すと、会場から大きな拍手が鈴木に送られた。

 今度は‶ラルフ”が川崎のサポーターに、ゴールと勝利をプレゼントする番だ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI