【なでしこ】アメリカをシャットアウト、21歳GK大熊茜が台頭「よし、来い! っていう気持ちでした」
アメリカ女子代表に勝利! 熊谷紗希と健闘を称えあう大熊茜。写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA
スター級のタレントが続々途中出場、「会場も盛り上がっていましたが、すごいワクワクする気持ちでプレーしていました」
[親善試合]アメリカ女子代表 – 日本女子代表/2026年4月18日10:00(現地17日)/DICK’S Sporting Goods Park(コロラド州コマースシティ)
なでしこジャパン(日本女子代表)は、日本時間4月18日にアメリカ女子代表との3連戦・最終戦に臨む。
GK大熊茜(Akane OKUMA、INAC神戸レオネッサ)は第2戦で先発のチャンスをつかみ、アメリカ相手に無失点勝利に貢献する抜群のパフォーマンスを見せた。
「より多くの選手を起用したい」と語っていた狩野倫久監督代行は、第2戦までにフィールドプレーヤー全員を起用。そして、これまで控えが続いていたゴールキーパーの大熊にもチャンスが巡ってきた。
「最初は緊張しました」
そう振り返るように、入場時は硬さも見られた。しかし、試合が進むにつれてその表情は解き放たれていく。アメリカの鋭い攻撃に対し、一瞬の判断が求められるなか、徐々にリズムをつかんでいった。
これまでなでしこジャパンでの出場は3試合で、いずれもアジア勢との対戦だった。日本を上回るFIFAランキング2位のアメリカとの対戦は初めて(日本は5位)。それでも大熊は、持てる力をすべて引き出し、ピッチ上で限界を押し広げていった。
「ファーはとにかく切ってもらうように」
味方の守備と連動しながら、コースを限定させる守りが機能した。最後尾の大熊にとって、シューターに集中できる状況は整っていたとはいえ、相手は世界屈指の攻撃陣だ。簡単な試合ではなかった。
見せ場の一つは34分だった。左サイドから放たれたシュートに対し、左手一本で軌道を変え、失点の危機を回避し、チームに流れを引き寄せた。
試合終盤、アメリカは主力を次々と投入していった。ソフィア・ウィルソン、トリニティ・ロッドマン、リンジー・ヒープスといった女子サッカー界のスターがピッチに送り込まれたが、大熊はそれすらも「楽しんでいた」という。
「よし、来い! っていう気持ちでした。ビッグな選手たちが一気に出てきて、会場も盛り上がっていましたが、すごいワクワクする気持ちでプレーしていました」
最大の見せ場はアディショナルタイムだった。最後の決定機で放たれた強烈なボレーに、完璧なタイミングでダイビングセーブを見せた。
「見えてました。中の認知もできていて、しっかり構えられていたので反応できた」
結果的にはオフサイドの判定となったが、「あのプレーができるんだぞ! って見せてやったような気分です」と、手応えを口にした。
2024年のU-20女子ワールドカップ準優勝後、「次の目標はなでしこジャパン」と語っていた。21歳になった彼女の言葉は現実へと変わり、さらにその先を見据えている。
アメリカ相手にクリーンシートを達成したその自信を礎に、21歳の大熊がこのまま台頭すれば、日本の“W杯奪還”のキーパーソンになり得るはずだ。
photos and text by Noriko HAYAKUSA
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