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【浦和L】森栄次総監督&楠瀬直木監督、師弟関係の“二頭体制”でWEリーグ元年に挑む

新体制発表を行った浦和レッズレディース。森栄次総監督(前列左)、楠瀬直木監督(同右)が就任。(C)URAWA REDS

新体制発表会で、二人の役割分担について説明。

 浦和レッズレディースが2月8日、新体制発表会を行った。WEリーグ元年を迎える2021シーズン、昨季監督としてなでしこリーグ制覇を果たした森栄次氏が総監督、浦和Lユースを率いた楠瀬直木氏が新たにレディーストップチーム監督に就任する。

 今年秋に開幕する日本初のプロ女子サッカーリーグのWEリーグでは、チームを率いる監督には指導者S級ライセンスを保有していることが条件になっている。なでしこリーグで現・日テレ東京ヴェルディ・ベレーザの黄金期を築き、そして昨季浦和Lをなでしこリーグ制覇に監督として導いた森氏だが、そのS級を所持していない。

 それだけに体制がどのようになるのか注目を集めたなか、クラブは「森氏が総監督、楠瀬氏が監督」という“二頭体制”で挑むことを決めた。

 今回の新体制発表会では、二人の役割分担などについて質問も集中した。

 森総監督は次のように説明した。

「今の段階では、二人で話し合いながら、今までやってきたことにプラスして、外から見ていた楠瀬の感覚などを加えながら作っていかなければいけないと思っています。選手交代、メンバーの決定権は、二人で話し合っていきたいと思います」

 また、森氏はこれまでの実績も踏まえ、下部組織を含めた全体の総監督としてオーガナイズする役割も担う。

「クラブ全体を見てほしいという話があり、名称は『総監督』になりました。ユース、ジュニアユースなどスタッフともコミュニケーションをとり、レッズを強くしていくというところです。決める作業の時には、今までやってきたスタイルは基本的に継続し、そこに新たなトライにしていければ面白いかなと思います」

 また、新たに就任する楠瀬監督は、森総監督との“強い絆”について、次のように語った。

「森さんとは30年来のお付き合いで、僕が初めてプロになった時から“森先輩”に相当助けてもらってきました。サッカー観は非常に似ています。昨年のユースでやっていたのは、ほぼトップチームと同じサッカーでした。

 今までやってきたことの精度を上げ、強度を上げること、ミスを減らすことが大事になると思います。初めてのリーグなので、マネジメントが大変になります。最終節までフル稼働できるようにすることが大事になると思います」

 パスを丁寧につないで試合をコントロールし、守備では強度を前面に押し出す。そのコンセプトは変わらず貫き、さらに精度を高めるということだ。

 浦和レディースがなでしこWEリーグ初代女王の座へ挑む!

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[文:サカノワ編集グループ]

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