【なでしこジャパン】今日コロンビア戦、北川ひかる「今の自分たちは、こんなサッカーができるんだ! っていうプレーを見せたいです」
コロンビア戦に向けたトレーニングで笑顔を浮かべる北川ひかる(中央)。左は南萌華。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「プレスをはめに行き、パスをつないでゴールを奪う。日本でこのサッカーを見せるのが楽しみです」
[親善試合] 日本女子代表 – コロンビア女子代表/2025年4月6日14:00/ヨドコウ桜スタジアム
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)の北川ひかる(BKヘッケン)は昨夏、メンバー入りしたパリオリンピック直前の壮行試合でケガを負い、焦る気持ちを抑えながら調整を続けた。するとグルプステージ第3戦のナイジェリアとの復帰戦、鮮やかなフリーキックを決めてみせた(〇3-1)。しかし準々決勝、このあと優勝するアメリカ女子代表との延長戦、北川の目の前で決勝ゴールが決まってしまった(●0-1)。
すると五輪のあと、北川はINAC神戸レオネッサからスウェーデン・BKヘッケンへの移籍を決意した。
ニルス・ニールセン監督が就任して初陣となった今年2月のアメリカで開催された「SheBelieves Cup」、北川は左サイドで3戦全試合にスタメン出場した。1対1の強さが増し、積極的にビルドアップに関わる――。スウェーデンで身に付けたタフさをなでしこジャパンに還元し、彼女としても自信を取り戻すことができた。
「SheBelieves Cupでボールを保持するサッカー、前から奪いに行くサッカーを日本はできるのだと自信が持てました。前線の選手たちのプレスのかけ方が本当に上手いんです。日本人は気が利くので、後ろ(最終ライン)は(マッチアップする相手を)捕まえて、そこで負けないことに集中できます。スウェーデンで徹底的に取り組んできたので自信はあります」
今回、 SheBelieves Cupでも戦ったコロンビア代表と再び対峙する。2か月前は4-1で勝利を収めている。その際は第2戦目だったので、両者ともに選手をローテーションもしていた。今回は対策を練られたうえでの対戦となる(ただしコロンビアはリンダ・カイセド/レアル・マドリード)、マイラ・ラミレス/チェルシーの主軸が不在である)。
「もちろん、対策はされるし、SheBelieves Cupよりも相手はアグレッシブに来ると思います。だから立ち位置の取り方、味方との距離感は大事にしたい。最初のポジショニングで相手の嫌なところに立つ。自分の対応力が試される試合になると思っています。プレスをはめに行き、パスをつないでゴールを奪う。日本でこのサッカーを見せるのが楽しみです。今の自分たちは、こんなサッカーができるんだ!っていうプレーを見せたいです」
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スウェーデンへ渡って8か月、北川が懸命に取り組んで磨いてきたデュエルの力をヨドコウ桜スタジアムでいかんなく発揮する。日本 対 コロンビア戦は4月6日14時にキックオフを迎える。
取材・写真/早草紀子
text and photo by Noriko HAYAKUSA