リバプール南野拓実、開幕スタメン現実味。再びゴール、フィルミーノとフル出場。クロップ監督の評価は?
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ベストの陣容に加わる4-2-3-1、実質3部ブラックプールに7-2の勝利。アシストも記録する。
[練習試合]リバプール 7-2 ブラックプール/2020年9月5日/アンフィールド
リバプールFCの日本代表FW南野拓実がイングランド・プレミアリーグ開幕を1週間前に控え、実質3部相当「リーグ1」のブラックプールFC戦で先発出場し、1ゴール・1アシストを記録し、7-2の勝利に貢献した。
リバプールは4-2-3-1の布陣を採用。前線は、センターフォワードがブラジル人ロベルト・フィルミーノ、2列目が左からサディオ・マネ、南野、モハメド・サラーと並ぶ「最強3トップ+MINAMINO」という非常に魅力的な陣容に。
FCバルセロナへの移籍の噂が出ていたオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムはメンバー外となった。
そこで2列目に南野が入り、4-3-3から若干変更。CFのフィルミーノがより高い位置で仕事をして、ボランチのナビ・ケイタとファビーニョの2枚が守備面に一段と意識する形でスタートした。
ところがリバプールは33分までに2失点を喫してしまう。ただその後、バランスを修正しながら反撃。加えてハーフタイムに両チームともに選手を交代していったこともあるが、その後はホームチームが攻め続けた。
すると2-2で迎えた54分、ペナルティエリア内で南野が放ったシュートがパスになり、フィルミーノが背中越しに右足で押し込み逆転(フィルミーノが笑顔で南野に駆け寄って歓喜)!
さらに4-2の71分、敵陣からビルドアップにも関与して駆け上がったフィルミーノの敵陣を横に奇麗に裂くパスを受けた南野が相手を冷静に交わし右足のシュートを突き刺し、チーム5点目を決めた。クラブ公式ツイッターも「ジョーンズ、フィルミーノ、ミナミノによる鮮やかな仕事」と伝えた。
数多くの選手が交代したなか、フィルノーノと南野はフル出場を果たした。ユルゲン・クロップ監督が、二人のコンビネーションを高めるために時間を掛けたようでもあった。
クロップ監督は試合後のフラッシュインタビューで南野について聞かれると、「TAKI(南野)にとっても、私たちにとっても重要な試合でしたが、しかし一番重要なのは、全てを一緒に、全体のパフォーマンスがどうか考えることです。個人が輝くのは、他の全てが上手く機能している時です。ただタキにとって、素晴らしいこの7、8日間になっています」とコメント。これまで以上に要求が増しているように感じるのは興味深い。
プレミアリーグ開幕は9月12日(日本時間13日1:30)、ホームでリーズ・ユナイテッドと対戦する。南野の開幕スタメン、可能性は十分ありそうだが……。
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[文:サカノワ編集グループ]