武藤嘉紀はエイバル移籍へ。乾貴士とチームメイトか
マインツ時代の武藤嘉紀。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ニューカッスルとレンタル移籍に向けて交渉中。
イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCに所属する日本代表FW武藤嘉紀の移籍に向けた動きが、慌ただしくなってきた。スペインメディア『ムンド・デポルティボ』は9月13日、日本代表MF乾貴士の所属するスペイン1部リーグのSDエイバルが、ローンでの獲得に向けて交渉していると報じた。
28歳の日本人アタッカーはこの2シーズン、プレミアリーグで25試合に出場して、わずか1ゴールしか決められずにいる。そのためニューカッスルは移籍を容認し、武藤サイドも新天地を探してきた。これまでドイツ・ブンデスリーガの4チームが関心を持っていると報じられたが、古巣である1.FSVマインツ05のフロントはその噂を否定している。
そうしたなか今回の記事では、開幕のセルタ・デ・ビーゴ戦でスコアレスにより勝点1を獲得したエイバルだが、7シーズン連続のプリメーラ(1部)残留に向けて、さらなる補強の必要性を感じているという。「前線の得点力アップ」が最大のテーマの一つで、そこで武藤をリストアップ。すでにニューカッスルとはレンタル移籍に向けて、交渉をスタートさせているそうだ。
エイバルは2017年7月から昨季まで在籍し、94試合・28得点を決めたブラジル人FWシャルレス(※スペイン国籍も保有)の穴を埋めるアタッカーを探してきた。
一方、ドイツ・ブンデスリーガ1部の1.FCケルン、FCアウクスブルクの2チームも、武藤をレンタルで迎え入れようと検討していると伝えられる。
また、復帰説の出たマインツだが、ラウフェンス・シュレーダー・スポーツダイレクター(SD)は「ヨシ(武藤)はウチの優先事項では全くない。彼の最近の実績がどうこうではなく、そもそも私たちの攻撃陣のクオリティとの関係のためだ」と否定、開幕に向けて準備ができていることを強調している。
武藤は1992年7月15日生まれ、東京都出身、28歳。179センチ・74キロ。2019-20シーズンはリーグ8試合・0得点、リーグカップ1試合・1得点、FAカップ1試合・0得点。ニューカッスルとは2022年6月まで契約を結んでいる。マインツ時代の2017-18シーズンは公式戦30試合・10ゴール(リーグ27試合・8得点)を記録。日本代表通算29試合・3得点。
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[文:サカノワ編集グループ]