久保建英のレアル・マドリー復帰に道筋。ベイル、ハメス放出で「2列目」新たな争い

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

一気に進めたオペレーション。ある意味、ロス・ブランコスから久保へ“待っているぞ”というメッセージに。

 スペイン1部リーグ、レアル・マドリードのウェールズ代表MFガレス・ベイルが9月19日、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーズに移籍することが正式に決定した。1年間のレンタルで、背番号は「9」。7年ぶりの古巣復帰となる。

 2019-20シーズンを制したレアル・マドリードはこの移籍市場、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を考慮し、新戦力の補強は「なし」という手に打って出た。主力になり得るレベルでは、マルティン・ウーデゴールをレアル・ソシエダから復帰させたぐらいにとどめた。

 そうしたなか、レアル・マドリードからのレンタル組では、アクラフ・ ハキミをイタリア・セリエAのインテル・ミラノに売却し4000万ユーロ(約50億5000万円)、オスカル・ロドリゲスもセビージャFCに完全移籍させて1350万ユーロ(17億万円)を確保した。さらにハビ・サンチェスをレアル・バリャドリード(レンタルから完全移籍に切り替え)、ダニ・ゴメスとホルヘ・デフルートスをレバンテUDに完全移籍させて850万ユーロ(約10億6000万円)を得た。

 そして久保建英はビジャレアルCFに期限付きし、クラブは250万ユーロ(約3億2000万円)のレンタルフィーを得たと見られる。加えて、ヘスス・バジェホはグラナダCF、ブラジルの至宝ヘイニエルはボルシア・ドルトムント(2年間)、ブラヒム・ディアスはACミランに期限付き移籍した。

 とはいえ、白い巨人が最重要視していたのが、先送りされてきた“大物クラス”二人の放出である。この先行きが見えない状況下では難しいと見られたなか、ハメス・ロドリゲスをエバートンFC、ガレス・ベイルをトッテナムと、プレミアリーグのクラブに移籍させることにも成功した。

 もちろん、下記二人に関しては加入当初よりも価値を下げているものの、クラブとしての積年であり最大のテーマをやり遂げた。

 2列目の選手が一気に整理された。つまり、久保がビジャレアルで結果を残せば、来季、レアル・マドリードにレンタル復帰する――。その道筋が示された。

 ある意味、ロス・ブランコスから久保への“待っているぞ”というメッセージとも言える。

 もちろん急速に力をつけるウーデゴール、完全復帰を誓うエデン・アザール、そして伸び盛りのヴィニシウス、ロドリゴらタレントは豊富である。キリアン・ムバッペら新戦力の補強も常に噂されるなど、熾烈な競争が待っているのは間違いない。ただ今回の移籍オペレーションは、未来に向かう久保の背中を押すものになりそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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