「どんなに僕を憎んでも…」本田圭佑がボタフォゴでのパーティーを謝罪
本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ファンからは「決して憎んではいない」という声も。
ブラジル1部(セリエA)のボタフォゴFRを退団した元日本代表MF本田圭佑だが、出発直前のチームメートとのお別れの食事会がパーティーに発展していった動画が拡散されて、物議を醸している。
それを受けて本田は自身のSNSのツイッター(@kskgroup2017 )で、英語にて謝罪した。
「sorry for some friends of @Botafogo who have been criticized because you visited for my first and last lunch but I thank you for your visiting.」
(最初で最後の私のランチに訪れてくれたことで批判を受けているボタフォゴの友のみんな、ごめんなさい。ただ私はみんなの訪問に心より感謝しています)
もちろん厳しいコロナ禍にある。ただ、もう二度と同じシチュエーションで会うことがないチームメイトとの最後の日。ジメジメした雰囲気にならず、いつしかお祭りムードになってしまうのもまた、ブラジルならではかもしれない。そしてボタフォゴサポーターからのさまざまなコメントが寄せられるなか、本田は次のようにも答えている。
「No matter how much you hate me, I’m grateful.」
(どんなに私のことを憎んでくれても、私にとってそれは誇りです)
ただ、この本田が“嫌われ役”になっていると認識していることに、異議を唱える声も多く見受けられる。
「決してあなたを憎んでなどいません、そのあたりが一番の問題です。信じていたからこそ、落胆して傷ついているのです。2020年、私にとって最大の失望があなただったのです」
「私たちは憎んではいません。裏切られたと感じて、ガッカリしているのです」
ファンはむしろ、この喪失感こそが問題なのだと訴えている。尊敬はしているし、嫌ってはいない。ただ自分たちの声援に対し、どのような見返りがあったか。それが最終的に“逃げる”という形になったことを残念だと嘆いている。王国ブラジルにとって、そんな心の共有こそ大切にしていることが伝わる。
ボタフォゴはブラジル1部で20チーム中19と低迷、セリエB降格が現実味を帯びてきている。そのなかで本田はオプションを活用して、12月で契約満了に。ポルトガル1部のポルティモネンセSCに加入することが決定的と言われ、すでに現地入りして最後の詰めの協議をしている。
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[文:サカノワ編集グループ]