ヘタフェ指揮官が久保建英に「サイドに張りすぎ」と指摘。後半修正したが…ビルバオに5失点敗戦
久保建英。チャンスがほしい!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
電光石火の先制点に絡んだが、その後は見せ場を作れず。
[スペイン1部] ビルバオ 5-1 ヘタフェ/2021年1月25日(日本時間26日5:00)/サン・マメス
スペイン1部リーグ、ヘタフェCFはアウェーでアスレティック・ビルバオに1-5の大敗を喫した。レアル・マドリードからヘタフェにレンタル移籍してきた日本代表MF久保建英は、2試合連続での先発出場を果たして、開始早々の相手ミスを突いて生まれたマルク・ククレジャによる電光石火の先制点の起点になった。しかしその後は守備のタスクに追われて見せ場を作れず。69分に下部組織出身であるセネガル人の18歳アタッカーマモル・ニャンと交代している(同選手のラ・リーガデビュー戦になる)。
試合はPKのチャンスを逃すなどヘタフェに不運はあったものの前半は押し込まれながらも拮抗していた。しかし後半はこのほどFCバルセロナとレアル・マドリードを打ち破ってスーパーカップを制した勢いそのままに、アスレティック・ビルバオに攻め込まれる。パワーのある武闘派の守備を武器にしてきたホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェだが、大量5失点での大敗を喫した。
試合後の記者会見でボルダラス監督は久保のパフォーマンスについて、次のように語った。
「今日の試合では守備にしっかりハマり、あまりプレーにかかわれずにいました。ハーフタイムには、『もっとインサイドにも出ていかないと』とは伝えました。右サイドに張ってプレーすることが多かったからです。(対峙していた)(ミケル)バレンシアガもそういったタイプのため、彼を引き出せずそれぞれ釘付けになっていたからです。
結果的にゴールによって、その状況は変わりました。完敗だったため、攻撃の評価はできません。久保タケはいろいろなことをチームに与えてくれるので満足しています。今日はみんな悲しいでしょうから、次の試合のことを考えましょう」
そのように期待された攻撃面では、あまり目立てなかったということだ。
ヘタフェは6勝5分8敗(17得点・23失点)の勝点23で13位。久保は今季これまで、ビジャレアルCFと合わせるとスペインリーグ16試合に出場。ヘタフェでは3試合出場(そのうち2試合先発)。まだ得点・アシストともに記録できずにいる。
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[文:サカノワ編集グループ]