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久保建英、この壁の先へ。来季レアル・マドリード復帰はブラヒムがリード?

ドイツ・ミュンヘンで行われたアウディカップのトッテナム戦に出場した、レアル・マドリード時代の久保建英(2019年7月30日)。(C)Getty Images

ヘタフェでは4試合連続ベンチスタートに…。必ずチャンスは来るはず。

 ビジャレアルCFとの契約を解除して、レアル・マドリードからヘタフェCFへ今年1月に期限付き移籍した日本代表MF久保建英だが、2月27日のバレンシアCF戦は4試合連続のベンチスタートとなり、新天地で最短となる5分間の出場機会しか得られなかった。チームは3-0でリーグ7試合ぶりの勝利を収め、進退を巡る噂も出ていたホセ・ボルダラス監督もひとまず“残留”となった。

 スペインに渡って2シーズン目。出場機会を求め再レンタルを決断した久保は加入直後、途中出場と先発で2連勝に貢献。しかしその後、スタートから起用された試合で結果を残せず、4試合先発したあと、レアル・マドリード戦(●0-2)からベンチスタートが続く。チームは改めてインテンシティを重視する1対1の守備とハードワークを最大限に生かす戦い方を徹底、そのなかで今冬加入した久保、カルレス・アレニャが攻撃面で変化を与える役割を担う形になりつつある。

 久保はヘタフェではリーグ9試合に出場し、デビュー戦では2ゴールを演出。ピッチに立てば異彩を放ち随所で見せ場を作っているが、得点とアシストはビジャレアルに続いて記録できずにいる。もちろん、今後も出場機会は得られそうなだけに、一つチャンスを掴めば、再び状況が好転するはずだ。

 そしてスペインの地元メディアでは、所属元のレアル・マドリードは2021-22シーズン、EU外の選手枠を空けて、久保が戻ってくる際の準備をしておく方針であると伝えてきた。ヴィニシウスがスペイン国籍を取得することで1枠空くと見られ、あるいは他の対象選手にも移籍の噂が出ている(この2シーズン、3枠はヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンのブラジル人3選手が活用してきた)。

 そうしたなかレアル・マドリードの情報を扱うスペインメディア『デフェンサ・セントラル』はこのほど、「2021-22シーズン、レンタル組の誰がマドリードに復帰するのか?」という記事を掲載し、久保を取り上げている。久保のクオリティの高さは間違いないと認めるものの、ここ4試合で81分しかプレーできず、「久保がレアル・マドリードでプレーするという夢は少し揺らいでいる」と評している。

 また、レアル・マドリードはスペイン国内外に貸し出す数多くの有能な若手を保有。とりわけミランのブラヒム・ディアス(21歳)はケガで欠場した時期もあったが16試合・1得点・3アシストと活躍し、“マドリードへの復帰レース”では一歩先行している状況と伝えている。

 他にも、アイントラハト・フランクフルトに今冬移籍したルカ・ヨビッチも高い得点力を見せつけるなど改めて能力の高さを示し、マルティン・ウデーゴールもアーセナルで存在感を高めている。ただ、十分力のある彼らは何を優先するかで(レアルで戦うこと、先発で戦うこと)、様々な選択肢も用意されそうだ。

 ただ、そうしたアタッカーとは異なり、周りの特長を引き出すこともできる久保がしっかり腰を据え、レアル・マドリードで勝負する姿も見てみたいところではある。

 確かに出場機会を求めるのは重要だが、「レンタル」の立場の選手がよりレベルの高いチームで、しかも1年で結果を残す難しさも痛感させられてきた。久保の動向をチェックしてきたジネディーヌ・ジダン監督(来季の去就は微妙だが)から必要とされれば、復帰の線も出てくるか?

 もちろん、周囲の期待値を再び上げるためにも、まず19歳のレフティにはヘタフェでの活躍が求められる。チームもまだまだ波が大きいだけに、久保の力は必要とされる。ゴールと勝利、目に見える結果もそろそろほしい。

 13位のヘタフェは日本時間3月6日22時から、アウェーで17位のレアル・バリャドリードと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

 

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