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原口元気に襲い掛かったギニア代表DFが罰金と警告でハノーファーの全体練習に復帰

ハノーファーの原口元気(10番)とシモン・ファレット(5番)。(C)Getty images

謝罪したうえで「チームの成功のために自分の役割をまっとうしたい」とコメント。

 ブンデスリーガ2部ハノーファー96のトレーニング中に原口元気らを押し倒すなど激高したギニア代表DFシモン・ファレットが3月3日、クラブ会長との個人面談で謝罪し、罰金と警告の処分を受けて全体練習に合流した。

 クラブは公式サイトに、「個別の対談を経て、ファレットがチームに復帰。全体練習に合流へ」と題し、今回の件について経緯と処分などについて触れている。

 ファレットはこの日、ハノーファーのマルティン・キンド会長と個別の話し合いを実施。ファレットは先週の出来事について謝罪し、罰金と警告の処分を受け入れたという。そのうえで、クラブは「これを受けて、全ては終了だ」と強調している。

 キンド会長は「彼は自分自身の明らかなミスを認めています。そのことは間違いありません」と反省の色も濃く、復帰を認めたという。

 また、フレットは「今日からチームに戻ることができて嬉しく思います。チームの成功のため、自分自身の役割をまっとうします。私の家族もハノーファーに来てくれました……。それもまた私にとって、確かなモチベーションになっています」とコメントしている。

 ドイツメディア『シュポルツ・ブッツァー』によると、ファレットは2月24日の練習中、プレスを受けた原口をかなり乱暴に押し倒したという。すると、割って入ったチームメイトにも攻撃を加えて、彼の叫ぶ大声がグラウンドに響いたそうだ。

 そこにケナン・コカック監督が介入。事態は収まったはずだった。

 ところが、ファレットは再びキレて、原口に詰め寄り叫び声をあげた。改めてスタッフやチームメイトが彼をブロック。最後はその場から離れたところで指揮官から説教を受け、ファレットはランニングをしたあとシャワーを先に浴びるよう命じられた。チームメイトが彼を囲み抑え込んでいる写真も、同メディアには掲載された。

 ファレットはその後の全体練習からも隔離され、先週末のグロイター・フュルス戦を欠場。その後も隔離され、今回キンド会長との話し合いの場が設けられ、現場復帰が認められた。

 グロイター・フュルス戦のハノーファーは、原口の先制点など二度リードしながらも追い付かれて、2-2のドローに。上位進出のチャンスを逃した。

 ハノーファーは3月6日、アウェーでFCエルツゲビルゲ・アウエと対戦する。ハノーファーが2ポイントリードしている相手であり、ここで叩いて、上位進出への布石を打ちたい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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