久保建英のヘタフェ監督、ベンチに下がったウナルに烈火のごとく激怒した理由とは?
エルチェ戦で7試合ぶりに先発したヘタフェの久保がアシストを記録!(C)Getty images
ベンチに下がった86分、指揮官が怒り大爆発。実は信頼の証!?
[スペイン1部] ヘタフェ 1-1 エルチェ/2021年3月21日14:00(日本時間22:00)/コリセウム・アルフォンソ・ペレス
スペイン1部リーグ、残留ラインの上を推移する15位ヘタフェCFは17位のエルチェCFと1-1で引き分け、2試合連続で勝点1を獲得した。ヘタフェの日本代表MF久保建英は7試合ぶりに先発出場を果たし、60分に右サイドからのクロスでエネス・ウナルのゴールをアシストした。
この試合、ヘタフェは1-1に追いついたあとの83分、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経てハンドのファウルでPKを獲得。勝利への絶好のチャンスが訪れたが、キッカーを務めた途中出場のアンヘル・ロドリゲスのキックは、GKエドガル・バディアに完璧に止められてしまう。
これが決まっていれば……。ヘタフェにとっては悔やまれる、そして最近の悪循環を象徴するような形になってしまった。
86分、1点目を決めたウナルがダリオ・ポヴェダと交代に。すると、ベンチに下がったウナルに対し、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督が烈火のごとく怒りを爆発させる。ウナルは少し何かを言い返したものの、ベンチにあったシャツ(?)に逆に苛立ちをぶつける。
果たして何があったのか? ボルダラス監督は試合後の記者会見で、その理由を語った。
「エネス・ユナルに怒りました。というのも、私は彼にPKを蹴るように指示していたからです。これまで獲得した5本のPK、その全てを決めているのですから、彼がPKを蹴るべきでした」
そのようにトルコ代表FWのレアル・バリャドリード時代のデータを引き合いに出して説明した。ちなみに2020年6月24日、ヘタフェはユナルにPKを決められている過去もある。
とにかく勝利を欲していたというボルダラス監督は、「チャンスを逸したと捉えています。あのPKが決まっていれば……最後の10分間を考えると、勝点2を失ったという気持ちです。危険な位置(順位、勝点)にいるだけに、直接ライバルを叩けるはずでした」と、悔しさを滲ませた。
ヘタフェはリーグ7勝8分13敗(22得点・33失点)で14位。久保はヘタフェで11試合・1アシスト。今季ビジャレアルCFと合わせると24試合に出場している。
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[文:サカノワ編集グループ]