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WBC放映権Netflix決定。高木豊氏「時代の流れ」と理解も、地上波TV放送実現へ “裏技”も!?

ネットフリックス (C)SAKANOWA

日本での独占放映発表を受け、自身のユーチューブチャンネルで冷静に分析し展望。

『Netflix』が8月26日、2026年3月に開催予定のワールドベースボールクラシック(WBC)、全47試合の日本での独占生配信の権利を獲得したと発表した。オンデマンドでの視聴も可能で、「独自コンテンツの配信など大会を盛り上げる企画も実施予定」と発表した。

 一方、読売新聞社は同日、WORLD BASEBALL CLASSIC INC.とともに東京プール(10試合開催)の主催者であるとして、「今後も東京プールの主催者として、多くの方々に本大会を楽しんでいただけるよう引き続き努めてまいります」とする声明を発表した。

 そうしたなか元プロ野球選手である高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルで、「【衝撃】2026年WBCの放映権をNetflixが独占へ!”地上波中継なし”にSNSで賛否の声も…『これも時代の流れ』高木豊が感じた事とは⁉︎【プロ野球ニュース】」と題したコンテンツを配信。さっそく多くの人が視聴し、様々な反応が寄せられている。

 高木氏は「日本は人気あるから。カモにされたよね。寂しいよ」と、WBCが国民的行事のようになり、普段、野球に触れていない人が接するキッカケになっていただけに落胆したと語った。ただし決してNetflixを責めるわけではなく、「これは時代。だんだんペーパービューにはなっていくだろうと言われていたなか、地上波がよく頑張って放送し食い止めてきたけど、そうやって“お金持ち”のところに放映権を譲ることになると……。しょうがないよな」と受け止めていた。

 前回日本では40パーセントを超える視聴率を連発したWBCの決勝ラウンドだが、高木氏が現地アメリカで取材した際「本当にやっているのか、という雰囲気だった。日本、韓国ぐらいで、他の国は全くといいほど盛り上がっていなかった。その温度差にビックリした」と振り返る。

 そのため、今回も「足元を完全に見られた。日本だったら、絶対にこのコンテンツに敵うものはないと」と、かなり高額な契約が結ばれただろうと推測する。

 そこで高木氏は、ある程度、日本が主導権を握りたいのであれば……一つ強硬策を、自身の想いとして語っている。

「だったら日本は参加しない、プロ野球機構(NPB)が参加を取りやめる、と言ったら、この大会は終わってしまうぐらいに思う」それほど、日本のお金を期待している」

 高木氏の息子三人はいずれもJリーガーというスポーツマン一家。スポーツの世界の潮流も踏まえているだけに、「Netflixが悪いわけでもなんでもない。ビジネスであり戦略。そこにお金を出して日本の独占権を出すのは正しいこと。その時(大会中)に相当増えて、そのまま会員として残る人もいるのだから」と理解も示す。

 この動画の中では、さらにDAZNとNetflixとの比較、今後のサブスクの行方などについても踏み込んで語っている。

「だったら見ない」「高齢者は見なくなる」という声に対し、高木氏は「いや、しっかりコマーシャルなど宣伝すれば、絶対に(Netflixで)見るようになる。日本はなかなか負けない。勝ち進めば、どうしても加入すると思う」と冷静に分析していた。

 とはいえ「野球界にとって重要なコンテンツ。気軽に見れる放送もしてほしいとは思うけれど……」として、交渉がどのような経緯だったかは分からないものの、もしも地上波でのテレビ放送にこだわるのであれば、NPBが一枚岩になって、強気に行くべきだとも語っている。

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 また来年6月、サッカーでは北中米ワールドカップ(W杯)が開催される。日本代表はすでに出場権を獲得している。