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伊東純也が復活を印象づける同点アシスト!「最後にクロスが合って良かった」。狙っていたのは…│サッカー日本代表、パラグアイと2-2ドロー

パラグアイ戦で劇的同点ゴールをアシストした日本代表の伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「クロスからの失点が多い印象」と課題を挙げる。

[キリンチャレンジ杯]日本代表 2-2 パラグアイ代表/2025年10月10日 19:20 /パナソニックスタジアム吹田

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がパラグアイ代表との一戦、小川航基のミドル弾、後半アディショナルタイムの上田綺世のダイビングヘッドによる劇的同点ゴールにより2-2で引き分けた。

 伊東純也は3-4-2-1の右ウイングバックで先発し、試合終盤には4-2-3-1の右MFにポジションを上げて、渾身のクロスから上田の得点をアシストした。

 久々のスタメン起用に応えて見事なボールタッチから右サイドを駆け上がった伊東は、「負けなくて良かったです」とまず振り返った。

 同点のゴールシーンは、セットプレーの流れで残っていた瀬古を狙ったそうだ。それまで何度もクロスを放っていたが、小川航基らとなかなか合わずにいた。が、最後の最後でパラグアイゴールを攻略してみせた。

「キーパーとの間に速いボールを入れて、(瀬古)歩夢がいいところに飛び込み、(上田)綺世もいいポジションどりをしてくれていました。それまでクロスをどこに上げようかと思案していました。低いボールを狙っても1回しか合っていなかったので、最後に合って良かったです。(中央は見えていた?)歩夢を狙って蹴り、上手く飛び込んでくれて。裏で綺世が上手くいいところにいてくれました」

 日本代表は最近、強豪相手にノーゴールが続いていた。それだけに「パラグアイは南米予選でも、ほとんど失点しなかったチーム。そういう硬さはありました。2点取れただけに、2失点はもったいなかったです」と、伊東は複数失点を悔やんだ。

「守備が安定していると攻撃も安定します。 昔の強かった時はやっぱり(失点)ゼロで抑えられて、なおかつ攻撃に向かえたところがあったので、簡単に失点してしまうと、こういう試合展開になってしまうかなと思います」

 最近の傾向として、「クロスからの失点が多い印象はあります。相手に前で触られているシーンが多いので、そのクロスの対応はしていきたい」と、サイドの対応を課題に挙げていた。

 そして伊東自身のコンディションは徐々に上がっているという。

 9月に行われた日本代表のアメリカ遠征後、「ヨーロッパに帰ってから、中2日、中3日でずっと試合が続きました。ここからはもっと足が万全になるように。コンディションは上がってきていると感じています。痛みが少しずつ取れてきて、ストレスなくできています」と、完全復活は近いということだ。

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 日本はこのあと10月14日、東京スタジアムでブラジル代表と対戦する。伊東の2試合連続での活躍なるか――期待したい!

Posted by 塚越始