【浦和】2025年決算、クラブW杯賞金は13億円「勝点1獲得できれば黒字だった」。田口誠代表が明かす誤算

クラブW杯のリーベル戦に臨んだ浦和のスターティングイレブン。 (Photo by Steph Chambers - FIFA/FIFA via Getty Images)

現地の警備費なども、「高いレート」で自己負担

 J1リーグの浦和レッズを運営する浦和レッドダイヤモンズ株式会社は4月27日に2025年度(2025シーズン)の事業収支を発表し、売上高にあたる営業収入は113億1000万円とクラブ史上最高を記録し、Jリーグクラブとして初めて3期連続で100億円を上回った。

 しかしアメリカでのFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)に向けた補強費、大会期間中の想定外の出費などが影響し、営業損失は2億2200万円、経常損失は7900万円、当期純損失は1億円の赤字決算となった。

 田口誠代表が同日、オンライン取材に応じて、クラブW杯の決算に与えた影響について説明した。4年に一度開催される新方式の1回目で、FIFA(国際サッカー連盟)にとってもチャレンジングな大会となった。

 クラブとして、この大会で得た知見は大きく、再びあの舞台に立つことが目標だと強調。一方、現地での移動の際の警備費などはクラブ負担で、金額もFIFAから設定されていた。そこに円安も追い打ちをかけたという。

「アメリカでの遠征費用に関しても、全部我々がコーディネートできるわけではなく、FIFAさんから、例えば警備費とか、その辺の様々な経費をすべて決められていて、それに基づき負担しました。そこが結構高いレートだったというのは一つあります」

 また、クラブW杯での獲得賞金は、結局、約13億円。当初は報道で80億円、50億円などとも言われていたが、「放映権料の関係であまりうまくいってないということで、私たちも当初からコンサバティブに抑えて見ていましたが、結果的に低い13億円ぐらいになりました」ということだ。

 なにより、グループステージ3連敗に終わったことも悔やまれることに。賞金も勝点獲得や、ノックアウトステージへ勝ち上がったチームにより支払われる形になった。浦和は全敗のため“勝点給”は得られなかった。

 田口代表は次のように「勝点1を獲得できていれば……」と悔やんだ。

一番悔しいのは、グループリーグで勝てれば約3億円、引き分けで約1.5億円の賞金が得られました。“たら・れば”の話になりますが、1試合でも引き分けて1.5億円の収入があれば、黒字決算になっていたというところなので、やはり非常に悔しい思いをしております」

 過去最高の売上高で、“攻めた投資”の結果ではあった。ただし喜ぶことはできず、現在のチームの低迷を踏まえると、やや先の読めない状況にはあると言える。

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Posted by 塚越始