香川真司のサラゴサ加入記者会見全文「お金が重要ではない、と言うつもりはないが」
サラゴサに加入した香川が約7000人のサポーターから祝福された。(C)Real Zaragoza
髪型、決意、交渉…。柴崎岳、岡崎慎司とは「それぞれが活躍し、日本人、アジア人の可能性を示せれば。でも最後は僕らが昇格します」
スペイン2部のレアル・サラゴサに加入した日本代表MF香川真司が8月13日、歓迎セレモニーのあと記者会見に臨んだ。その模様がYoutubeのクラブオフィシャル動画チャンネル「Real Zaragoza SAD」で公開された。
香川が語った全文は次の通り。
――サラゴサでの抱負。
「加入できて非常に嬉しく思っています。ここでまず今シーズン、チームが必ず1部リーグに昇格できるように、自分の持っているすべてを出し尽くします」
――加入の決め手は?
「たくさん悩みました。まず、スペインでプレーしたいという昔からの夢を考え、それにサラゴサの監督、チームスタッフからの熱意と信頼を感じることができて、それが決め手になりました。
最高の挑戦です。
30代のキャリアに差し掛かり、ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、ベシクタシュといろんな経験をさせてもらって、僕自身とては最高の新たな挑戦ができると、この決断に満足しています。チームを1部に昇格させるために、頑張ります」
――サラゴサで知っていることは?
「代理人のアルトゥールをはじめ情報をいただき、サラゴサの試合の動画を見たり、監督の目指すサッカーを聞いて、素晴らしいビジョンがあると感じて、ここで挑戦したいと決めました」
――プレッシャーも相当では?
「プレッシャーはどこにいてもあるものです。ただ、そういったプレッシャーは、僕自身にとって、これまで、ものすごく力になってきました。そのプレッシャーに立ち向かい、僕自身はすべてを出したい。やりたいというモチベーション、その気持ちが僕にはあります。この環境での戦い、新たなチーム――、すべてを楽しんで、必ず昇格させたいです」
――髪型は?
「サラゴサが暑すぎたから(香川、笑う)。特に意味はないですよ」
――スペイン2部リーグに、柴崎岳、岡崎慎司が揃ったが?
「対戦を楽しみにしています。彼らがいることも、モチベーションになります。必ず彼らよりも上の順位に立って昇格します。何よりスペインという国で僕たちが活躍することによって、これからの日本人、アジア人の可能性を示していけるのではないでしょうか。
僕自身はそう思っています。3人がそれぞれ活躍するところを見せて、でも最後は僕たち(サラゴサ)が昇格します」
――マンチェスター・ユナイテッド時代の同僚でもあるアンデル・エレーラ(パリ・サンジェルマン)がとても喜んでいるが、何か話をした?
「アンデルとは移籍が決まってから電話で話をして、こう言っていいのか……僕以上に興奮してくれました。サラゴサについて、そのまま1時間以上話しそうな勢いでした」
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Topics:Full press conference – Shinji KAGAWA of Real Zaragoza -vol1