【神戸】コロナ陽性の酒井高徳が激励に感謝「大切な人たちを不安や恐怖に陥れるのを目の当たりして…」
神戸の酒井高徳。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「謝らなくていいというご意見が多く凄く励みになります。ですが…」
新型コロナウイルスの感染が確認されたヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が4月2日、SNSのインスタグラム(sakai_go1123)とツイッター(@sakai_go1123)でメッセージを発信した。
酒井はインスタグラムのストーリーで、これまでメッセージを投稿してくれたファンに向けて、次のように綴った。
沢山のメッセージありがとうございます。
謝らなくていいというご意見が多く凄く励みになります。
ですが感染した事によってどれほどの人にその人の家族や大切な人を恐怖と不安に陥れるのかという事実を目の当たりにすると、その言葉しか出てきませんでした。
今は1日でも早く皆さんの前に戻れるように全力で頑張ります
今日のごーとくんは元気です!笑
沢山のメッセージありがとうございます。
早くサッカーしたい!
そのように酒井は周囲に連鎖していく「恐怖」と「不安」について、率直な思いを語っている。
神戸からは4月1日、トップチーム関係者1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。クラブは「保健所の指導のもと濃厚接触者の特定、トレーニング施設のいぶきの森球技場の消毒などに努めてまいります」と発表。さらに「今後のスケジュールや調査結果に関しては、Jリーグ及び兵庫県、所轄の保健所とも連携し、適切なタイミングで公表をいたします。また、いぶきの森球技場の再開に関しても、選手、スタッフの健康状態を確認し、所管保健所の指導のもとに、運営の再開を予定しております」と、活動を一旦停止したことを報告している。
また、3月31日にはザスパクサツ群馬の舩津徹也、4月1日にはセレッソ大阪のGK永石拓海が新型コロナウイルスに感染したことが、それぞれのクラブから発表されている。
選手・関係者のウイルス感染が判明したことを受けて、Jリーグの村井満チェアマンは4月1日の臨時実行委員会後のメディアブリーフィングで、次のように語っていた。
「発症した選手からは、本当に申し訳ない、というコメントが発表されていますが、選手の立場に立ちますと、非常にギリギリのコンディショニングに何度もチャレンジしてきています。選手によっては、相当体脂肪を絞り、相当な緊張感や不安のなかでコンディションを作ってきていると思います。その意味では、選手の免疫力を下げてしまった、そのようなところで、選手個人ではなく、リーグ全般がケアしなければいけない問題だと思っています。そして、感染拡大しないように、できる限りの努力を重ねていきたいと思っています」
J1リーグは5月9日・10日の13節で再開を目指して準備を進めている。神戸は5月10日(15:00開始)、ホームのノエビアスタジアム神戸で、浦和レッズ戦が組まれている。
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[文:サカノワ編集グループ]