久保建英が「トップ下」で力強いボレー。ビジャレアル対ウエスカ1-1ドロー
久保建英(左)と岡崎慎司(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
得点はなかったが才能の一端を披露。一方、岡崎慎司の起点から開幕弾を演出。
[スペイン1部 1節] ビジャレアル 1–1 ウエスカ/2020年9月13日/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
スペイン1部リーグ2020-21シーズンの開幕戦、ビジャレアルCF対SDウエスカは、1-1で引き分けた。ウエスカの34歳、日本代表FW岡崎慎司はフル出場を果たし、先制点の起点になるなど躍動。一方、ビジャレアルの19歳、日本代表MF久保建英は77分からトップ下で途中出場し強烈なボレーを放つなど何度か才能の一端を見せたが、決勝点をもたらすことはできなかった。
ウエスカの岡崎慎司は4-3-3のセンターフォワードでフル出場を果たした。42分、岡崎自身が引いて起点となり、さらに左サイドに走り込んで相手を引き出し、パブロ・マフェオの今季チーム初ゴールを演出している。
試合は68分、ビジャレアルがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で相手ハンドのファウルによりPKを獲得。これをジェラール・モレノが決めて、1-1に追いついた。
注目の久保は77分、スペイン代表にも選ばれるパコ・アルカセルと代わって投入される。ホームチームはそれまで2列目気味の2トップの一角でプレーしていた、昨季チーム最多18得点を決めているジェラール・モレノがセンターフォワードに入る。日本代表レフティは、4-2-3-1のトップ下で新天地デビューを果たした。
ただ相手に狙われて、後ろを向いてボールを受けた際には複数人からチェイスを受け、ボール逸から何度かピンチを招いた。
それでもコーナーキックのキッカーを務めたり、試合終了間際にはペナルティエリア内で強烈な左ボレーを放ったり、ゴールには至らなかったものの、何度か才能の一端を見せた。スペイン代表に招集されていたため練習する時間も限られたジェラール・モレノら周囲との連係面に課題を残した。
また、バレンシアCFから新たにビジャレアルに加入したフランシス・コクランがヒザを傷めて途中交代し、担架でロッカールームに運ばれている。
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[文:サカノワ編集グループ]