韓国代表ナ・サンホら7人がコロナ陽性でも試合開催。勝ったメキシコと日本代表が3日後対戦
2019年12月のE-1東アジア選手権での日韓戦より。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
濃厚接触者の特定は行わず?
韓国代表が11月14日(日本時間15日5:00)、オーストリア・ウィーンでメキシコ代表と国際親善試合で対戦して、2-3で敗れた。勝利を収めたメキシコ代表は17日(同18日5:00)から日本代表とオーストリア・グラーツで対戦する。一方、韓国代表も同日にカタール代表と試合を組んでいる。
韓国サッカー協会(KFA)によると、結局、試合前の検査によって選手25人のうち6人・チームスタッフ1人の計7人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。しかし選手19人の体制で、試合を強行開催した。
KFAによると、あくまでも国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)のプロトコルに沿った規定に基づいて開催に踏み切ったという。
この11月の国際Aマッチ期間、韓国代表は25人を招集。試合前の検査の結果、クォン・チャンフン、イ・ドンジュン、チョ・ヒョンウ、ファン・インボムの選手4人、スタッフ1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。さらに抗体不足で再チェックしていたキム・ムンファン、ナ・サンホも正式な陽性反応に追加された。彼らはもちろんこの試合メンバーから除外された。
FIFAとUEFAのプロトコルでは、試合前72時間以内に新型コロナウイルスの正式な検査を受けた選手のうち、出場可能な選手が13人以上(そのうちゴールキーパー1人を含む)の場合、試合開催が可能であるという。
今回クラスター発生の可能性がありながら、選手が「19人」揃っているということで、KFAは対戦するメキシコサッカー協会、開催地のオーストリアサッカー協会と協議。その結果、試合を予定通り開催することを決めた。なお濃厚接触者に関しては触れられておらず、「検査で陰性が出た選手のみで試合に臨む」と触れられている。
試合は、シュート数でメキシコが23本、韓国が7本という内容に。20分にファン・ウィジョのゴールで先制されたメキシコだが、ラウル・ヒメネス、ウリエル・アントゥナ、カルロス・サルセドのゴールで逆転に成功。87分にクォン・ギョンウォンに決められたものの、3-2で勝利している。
日本とメキシコは現地17日21時から、日本時間18日5時からオーストリア・グラーツで対戦する。FIFAランキングは日本が27位、メキシコが11位。
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[文:サカノワ編集グループ]