【東京五輪】岩渕真奈の記者会見全文「無観客は寂しいけど、ベンチからのパワーをすごく感じられる」│なでしこジャパン、カナダ戦
カナダ戦後の記者会見に応じたなでしこジャパンの岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
田中美南とのPKキッカーについてのやりとりも明かす。
[東京五輪 GL1節] 日本女子代表 1–1 カナダ女子代表/2021年7月21日19:30/札幌ドーム
東京オリンピック・女子サッカー、なでしこジャパン(日本女子代表)はカナダ女子代表と1-1で引き分けた。まさに起死回生と同点言えるゴールを決めた岩渕真奈が試合後の公式記者会見に高倉麻子監督とともに臨んだ。
新背番号「10」は自身のパフォーマンスには納得していなかったものの、この勝点1を前向きに受け止めて、次戦――イギリス戦に臨みたいと意欲を示した。記者会見の一問一答は次の通り。
――PKのキッカーは岩渕選手だったのでは。どのように決めたのか?
「PKのシーンに関しては、(田中)美南が自分自身で獲得したものでしたし、途中から入った彼女のストライカーとしての気持ちを十分理解して、『蹴れば?』という話をしました。彼女が蹴ると言ったので、『思い切ってね』という話をしました。でもPKのミスについては取り上げてもらいたくないので、記者の皆さん、ポジティブにお願いします!」
――相手の背後を突いたゴールシーンについて。
「前後半を通して、あのシーンまで足元にボールを受けることが多かったんですけれど、一瞬、ボールを持てた(長谷川)唯もフリーで、相手が食らいついたのも見えました。思い切って裏へ走り、いろんなスタッフがスカウティングしてくれていて、裏に少し弱いかもというセンターバックの背後をしっかり取れました。ゴールしたのは自分ですが、チーム全員の気持ちが乗ったゴールだったと思います」
――無観客のなか、失点が早かった影響について。
「失点が早かったとはいえ、逆に自分たちを取り戻してやり続けられる時間はあり、ピッチでは『このままやり続けていこう』という話をしていました。なかなかゴールが生まれないなか、もう前へ行くしかなかったので、『いこうよ、いこうよ』と、(熊谷)紗希を中心に、みんなからそういった声が出ていました。無観客での世界大会は非常にさみしいですが、ベンチからのパワーもすごく感じていました。できる限りの力を出し切った試合だったと思います」
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[文:サカノワ編集グループ]