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中国サッカー暗黒時代へ!?広州FC、カンナバーロ監督との契約終了を正式発表「積極的な関与に心より感謝」

広州FCを退陣することになったファビオ・カンナバーロ監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

恒大集団の経営危機で、2022年まで契約を結んでいたが――。

 中国超級(1部)リーグの広州FCは9月28日、ファビオ・カンナバーロ監督との契約を終了したと公式サイトで正式に発表した。カンナバーロ監督は23日のチーム再始動日に不在だったため、退団は決定的とされていた。

 クラブは公式サイトで、次のように発表している。

「広州フットボールクラブは、友好的な交渉の結果、ファビオ・カンナバーロ氏との契約を解除すると決定しました。

 カナバーロ氏は2017年11月から広州の監督を務め、2018年にスーパーカップ優勝、2019年に超級リーグ優勝など数々の栄誉に導いてくれました。

 ファビオ・カンナバーロ氏の素晴らしい努力と広州FCへの積極的な貢献に心から感謝するとともに、今後のご活躍を期待しています」

 そのように正式にアナウンスしている。後任については触れられていない。

 クラブを運営してきた不動産開発を主体とする「中国恒大集団」の約33兆円と言われる巨額負債が発覚。現地メディアではカンナバーロ監督の中国行きのチケットも手配されていたようだが、指揮官のみならずコーチングチーム全員が退陣する形になったという。

 カンナバーロ氏はパルマ・カルチョ1913、インテル・ミラノ、ユベントスFC、レアル・マドリードなどで活躍。イタリア代表キャプテンとして2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)を制している。そしてキャリア晩年にはアル・アハリでプレーし、そのあと2014年に広州(当時名称:広州恒大)の監督に就任。いくつかのクラブを率いたあと、再び2017年に広州に戻り、一時は中国代表との兼任監督も務めた(2試合のみで終了)。

 中国サッカーを牽引してきたアイコンの退陣により、広州FCのみならず、中国サッカー界の行方が一段と不透明になってきた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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