J2降格のベガルタ仙台、手倉森誠監督が退任。3年連続の指揮官交代に
手倉森誠監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
今後はクラブ強化、育成サポートに回る。
J1リーグのベガルタ仙台は11月23日、来季J2降格の決定を受けて、手倉森誠監督が22日付けで退任したと発表した。後任は未定。
クラブによると、今シーズンの成績・結果を受けて、手倉森氏と協議。双方合意の上、11月22日をもって同氏の退任が決定した。手倉森氏は今後、クラブの強化、育成のサポートを担当する。
手倉森氏は1967年11月14日生まれ、青森県出身の54歳。これまで仙台(2008年~2013年)、 リオデジャネイロ・サッカー日本代表(2014-2016年)、V・ファーレン長崎(2019~2020年)を率いて、今季、仙台に復帰していた。日本代表コーチ(14・15年兼任、2016年~2018年) も経験している。
今季はこれまで5勝12分19敗で19位。来季のJ2降格が決定している。
手倉森氏は次のようにコメントしている。
「このたび、監督を退任することになりました。震災から10年の節目の年、昨年ベガルタ仙台が苦しい状況に置かれた中、何とか力になれればと監督を引き受けさせていただきました。
クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力を注いできましたが力およばずJ2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。
佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃すこととなり辞意を固めました。残り2試合、スタッフと選手で来期につながる闘いを期待します。
J2降格が決定した今、クラブ再建へ別の形で貢献して参りたいと思います」
仙台の佐々木知廣社長は次のようにコメントしている。
「手倉森誠監督には昨年末、チーム、クラブ状況が大変厳しいなか、監督に就任いただきました。 震災から10年の節目の年、フロントとして十分な戦力を提供できなかったこともあり、結果が残せなかったことは大変残念に思っています。
今後は、フロントスタッフの一員として、昨年のようなチーム編成の遅れなどの轍(てつ)を踏まないよう、チーム強化そして育成へのサポートを通じ、クラブへ貢献いただくことを期待しています」
2019年末の渡辺晋氏、昨季の木山隆之氏、そして今回の手倉森氏――。仙台は3年連続での監督交代に。まずはフロントから現場まで一枚岩になれるかが、1年でのJ1復帰への必須条件となってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]