松本山雅、J3降格…。名波監督がロッカールームでかけた言葉とは?口にした『後悔』。「僕自身もプレッシャーとの闘いのなか、押し潰されるものかと気持ちが張っていましたが…」
名波浩監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
大分に続く史上2例目のJ1経験クラブのJ3降格に。
[J2 41節] 相模原 1-1 松本/2021年11月28日13:00/相模原ギオンスタジアム
J3降格が事実上決まった松本山雅FCの名波浩監督がSC相模原戦のあと、オンラインによる取材に応じて、結果を受け止めて自身の力が足りなかったと悔やんだ。
シーズン途中にチームが低迷するなか指揮を引き受けた。一時期よりも安定した戦いを取り戻し、戦える集団になってきた。しかし、結果の面では成長曲線を描くことはできなかった。チームは2019年にJ1リーグで戦っていたが――大分トリニータに続く史上2例目のJ1経験クラブのJ3降格となる。
「クラブ、フロント、選手たちに責任は一切ありません。自分がやったゲーム数、トレーニングに携わった時間。そういうことは関係なく、現場の長として責任を強く感じています。もうちょっとあのタイミングでできたなとか、あの感じのまま続けたほうが良かったなとか、そういう後悔は小さいかもしれませんがたくさんあり、それが大きな結果につながったのは事実だと思います」
そのうえで「僕自身もプレッシャーとの闘いのなか、押し潰されるものかと気持ちが張っていましたが、やはりどこかで不安なものがチーム全体に伝わってしまったのかなという後悔は多少あります」と、心のうちについても明かした。
試合後のロッカールームで、指揮官は選手たちにこんな言葉を送ったそうだ。
「みんなの責任ではないということがまず一つ。(選手一人ひとり)自分自身でシーズン通して、反省を踏まえようというところ。ただそれは今すぐ考える必要はないと。現実をしっかり見据えながら、カテゴリーこそ違いますが、こういったビッグマッチを経験したことを生かさなければ、今日という日の意味がなくなるということは、試合前を含めて選手たちに伝えました」
また、ゴール前を固めて徹底して3ポイントのみを狙うスタイルではなく、しっかり「サッカー」と向き合うなかで結果を追求した。そのあたりの判断について、何度かハマったシーンもあっただけに、「やってきたことは間違っていませんでしたが、結果につながらなかった。今日のゲームにも言えるかもしれません」と悔しそうに語った。
ホームで迎える最終戦。ベストの11人を送り出して、V・ファーレン長崎から勝利を掴むことに集中する。
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[文:サカノワ編集グループ]